ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

“焚くほどは”

2015-11-28 06:37:06 | 日記
昨日。
しばらくぶりに、朝は青空。
日中は、時々重たげな雲も広がったりして、雨などもパラパラと。
夕方は、あっという間に暗くなってしまいます。
何だか、一日の時間が少なくなってしまった様で、損をしたような気持に。
そんな初冬の一日でした。

毎年やってくる冬の訪れなのですが、やっぱり、どこか寂しさが漂うのです。
それに、毎年、平均余命は減って行くわけですから、
当たり前といえば極めて当たり前のことではあるのです。

街路樹の落ち葉が、門扉の下辺りで吹き溜まりになるので、
一日数回、落ち葉を集めるのもこの季節の仕事。
熊手で落ち葉を集め、ビニール袋に収納します。
かさが大きい割には軽いので、ゴミ出しは、いっこう苦になりません。

床の間の掛け軸も、掛け替えました。
『焚くほどは 風が持てくる 落葉かな』
私の好きな良寛さまの詩句です。

子どもの頃、といっても60~70年も前のことですが、「落ち葉焚き」の煙が、
町のあちこちに流れ、漂っていました。
ちょっと、むせてしまいそうな、あの匂い。
懐かしい匂いです。

焚いていた、あの人、この人、口やかましい おじいちゃんが居たりして。
懐かしい人々は、もう、あちらの世界へ行ってしまって、手をかざしていた幼いもの達も、
私同様、歳を重ねました。
やっぱり、何かものさびしくて、気持がポツンとしていました。

私の好きな羽生結弦、
「NHKフィギュア」ショートプログラムで106.33をマークしました。
舞うような あの滑り、思わず「美しい」と、ため息が出ました。
若い、しなやかな美しさです。

『青春・朱夏・白秋・玄冬』
私の、今在るところは、『玄冬』辺りなのでしょう。

来年の夏の初め頃、「ひ孫」が誕生の予定です。
「子育ては、出費が増えるなぁ」
そんなことを、ふっと洩らした孫へ、
「だいじょうぶ、だいじょうぶ、“焚くほどは 風が持てくる 落葉かな”だよ」
と、言ってみました。

ちょっと、風が強くなってきました。
強風注意報が出されたもようです。
明日の朝は、落ち葉も沢山集まってくるのでしょう。
                                  〈ゴマメのばーば〉
コメント (5)
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