ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『自粛・萎縮』そうした風潮が。

2015-11-09 06:29:12 | 日記
 《NHK番組「クローズアップ現代」のやらせ疑惑の問題で、
  「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の放送倫理検証委員会は、
  〈重大な放送倫理違反があった〉とする意見書を公表。
   その中で、この問題をめぐって放送に介入する政府・与党の動きが見られたことから、
  「放送の自由と自律に対する圧力そのもの」と厳しく批判。》
と報じられました。
BPOが政府・与党を批判する意見書を出すのは極めて異例とのことです。

番組内容は「出家詐欺」の特集でした。
BPOは、「報道番組で許容される演出の範囲を著しく逸脱した」との指摘をしていますが、
当事者でない私には、「重大な放送倫理違反」があったかどうかの判断を下すことはできません。
ただ、政府・与党が介入するということは、あってはならないことだと考えます。

こうしたことで、放送業界全体が自粛・萎縮したりせずに、
しっかりとした報道をし続けてほしいと願っています。

文科省は、高校生の政治活動を厳しく制限していた1969年の通知を廃止し、
デモへの参加など、校外での活動を認める新通知を学校側に出しました。
しかし、新通知は、高校生の政治活動について
「必要かつ合理的な範囲内で制約を受ける」
との前提を強調しています。

「18歳選挙権」が施行されます。
さきの国会では、「安保関連法」をめぐり、高校生や多くの若者が中央でも地方でも
反対デモに参加しました。
政府が、こうした動きを牽制するようなことはしないでほしいと思います。
学校側も、「活動の制限」を拡大しての運用などは、しないでほしいのです。

次のニュースも気になりました。
 《北海道選挙管理委員会が、道内の高校で選挙の仕組みを教える出前講座を開催するにあたり、
  架空候補者に生徒が票を投じる「模擬投票」の争点として、
  「集団的自衛権などのテーマは避ける」
  ように内部文書で担当者に指示していた》(毎日新聞 2015年11月07)
道選管は、文書の記述を削除し、指示を撤回する方針とのこと。

何となく、不安を覚えます。
“お上のやることには、逆らわないのが得策”
などという風潮が濃くなるのでしょうか。
杞憂で有ればいいのですが。
                                   〈ゴマメのばーば〉
コメント
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