ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

終わりました。『ごちそうさん』

2014-03-30 07:30:31 | 日記
楽しんで観ていたNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」が29日で終わりました。
夫の悠太郎が、帰って来ました。

悠太郎は、持ち帰った 子ブタに逃げられてしまい、め以子に ブタの丸焼を食べさせられませんでしたが、
おみやげのチョコレートを、め以子は涙ながらに食べたのです。
『ごちそうさんです』
と、め以子が言いました。
家族や周囲の人たちから「ごちそうさん」と言われてきため以子の言った、『ごちそうさんです』。
とても、ほっとしました。

幼なじみの源ちゃんは、ちょっと かわいそう。
〈ゆず〉の主題歌「雨のち晴レルヤ」も楽しく聞きましたし、週のテーマの ことば遊びも、
思わず「ふっ ふっ ふっ」で。
私も、「ごちそうさん」と言いましょう。

私の母も戦時中、私たちを飢え死にさせないように、それこそ必死に食べさせてくれたのです。
他界して50数年になりますが、今でも、墓前で、
「母ちゃん、食べ物に困っていないよ」
と、私は掌を合わせるのです。

今日の新聞紙面(29日・毎日)に、ダマスカス郊外、避難民向けの居住施設で暮らしている子どもたちの姿が
載せられていました。
内戦が泥沼化しているシリアです。
また、インド・ムザファルナガル、劣悪な環境のキャンプで暮らす子どもの姿も掲載されていました。

悲しいことです。
子ども達は、お腹を空かせていないでしょうか。
高価な、食材を用いた お料理でなくても、世界中の人たちが「ごちそうさん」と言える世の中で
あって欲しいと願っています。
人間が生きて行くためには、食べなくてはいけないのです。

旧約聖書『列王記』の中から、の引用です。
イザベルに追われ、疲れ果てて荒れ野に入った預言者エリアは、自分の命が絶えるのを願って
言いました。
《主よ、もう十分です。わたしの命を取ってください………》
そして、彼は えにしだの木の下で眠ってしまいます。
そこへ御使いが彼に触れて言いました。
《起きて食べよ》
《起きて食べよ。この旅は長く、あなたに耐え難いからだ》
エリヤは起きて食べ、飲み、食べ物に力づけられ、再び歩み始めることができたと、
聖書には記されています。

3年前、私は、あの地震と原発事故による放射線禍に怯えて閉じこもっていた時、
この聖書の記事に勇気づけられました。
私は、桜餅を買って来て食べたのです。
あまい餡と桜のほのかな香りは、私を一歩前へ進ませてくれたのです。

世界中の人々が飢えませんように。
国と国とが、互いに、弱いものから 食べ物を かすめ取ったりしませんように。

そう祈ります。
                                   〈ゴマメのばーば〉
コメント
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