
シリアのアサド政権が崩壊しました。
ダマスカスをめぐって『アラビアのロレンス』の逆まわしみたいな展開ですが、この先どうなるのか?
映画の『アラビアのロレンス』の時代にオスマントルコを排除して力を伸ばしたのは英国ですが今回排除されたのはアサド。
一方の反アサド勢力ですがその背後にはオスマン帝国ならぬ現代のエルドアンのトルコがいます。
そしてアサドの背後にいたロシアやイラン・ヒズボラですが、ロシアはウクライナで、イランとヒズボラは対イスラエルで余裕がなくなったドサクサを突かれた形です。
では今後どうなるのか?
ロシアやイランには打撃ですが、かと言って単純に欧米有利になるとは限らない。
そこでパターンをまとめると:
1) 劣勢になるもののロシア・イランが何とか勢力を維持
2) シリアの新政権の力が弱く混乱
3) トルコとイスラエルがシリアを影響下に
おそらく1)か2)か、または両者が混ざった展開になるのでは?
欧米的には3)のパターンがベストシナリオで、トルコやイスラエルにしても状況次第でシリア進駐も考えているフシもありますが、両国にどこまで本気でやる気があるかサテどうなるか?