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多摩川雑学事典 by元林徹(文と写真)

名前の通り多摩川の話題ブログ。それとなぜか保守の立場から政治・社会も取り上げますのでこちらもどうぞ!

小林麻央さん訃報

2017-06-23 | 歌舞伎つぶやき
小林麻央さんが亡くなりました。

心よりご冥福をお祈りいたします。

おかみさんと役者衆とは違うでしょうけれど、それにしても気になるのは歌舞伎界で若死にが目立つこと。

勘三郎、團十郎、三津五郎、そして今回。

まさか寿命も江戸時代の伝統を守って今の人より短命というのでなければいいのですが…

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『六月大歌舞伎』…幸四郎・吉右衛門・雀右衛門・猿之助に注目

2017-06-20 | 歌舞伎つぶやき
今月の『六月大歌舞伎』です。

『名月八幡祭』は笑也が頑張っていましたが、役者衆の演技がどうこう以前に作品がダメ。

似た内容では『籠瓶』の方が上です。

『浮世風呂』はおもしろい踊りで猿之助はこういうのがうまいのでは。

『弁慶上使』『鎌倉三代記』『御所五郎蔵』はいずれも雀右衛門が出ています。

『弁慶上使』は雀右衛門も好演でしたが、吉右衛門の弁慶に注目。

あまりかからない芝居ですが同じ吉右衛門の『熊谷陣屋』を思わせる充実ぶりでした。

『鎌倉三代記』は雀右衛門襲名のときより雀右衛門、演技に幅があってこなれているようでした。

『御所五郎蔵』は仁左衛門が出色。

歳をとればさらに調子がよくなってきたのかも。

『一本刀土俵入』は幸四郎・猿之助の組み合わせがうまくいって幸四郎らしい芝居になっていて、脇役も充実で引き立てていました。

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歌舞伎座のお食事はどうする?

2017-05-15 | 歌舞伎つぶやき
地下で売っている幕の内弁当か場内のお食事処で、が多いのでは。

持ち込みもOKですが生活臭のあるのはやめた方がいい。

たとえまごころ手作り弁当でもディズニーランドに持ち込んだら…と同じです。

昼夜通しで観て間に時間があれば築地まで出かけるのも悪くないでしょう。

それとよく観に来る人ですが、簡単に済ませるのも多いようです。

場外の歌舞伎そばに場内の鯛焼き、それに少しプラスというところでは?

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松緑は「踊りの人」でした…團菊祭歌舞伎座五月歌舞伎(続き)

2017-05-11 | 歌舞伎つぶやき
團菊祭歌舞伎座五月歌舞伎、続きです。

夜の部の最初、『寿曽我』は曽我五郎の例の声量で彦三郎が出色でした。

よくかかる芝居なので比べたくなりますが今回のは適役役者もそろい上出来では。

『伽羅先代萩』は海老蔵の仁木弾正、海老蔵はこういう怪異役にも向いています。

ただ「対決」は冗長、ここまでせっかくいいスピード感できたのに…でした。

『弥生の花浅草祭』は『善玉悪玉』でおなじみの踊りです。

盛りだくさんの踊りですが密度もありました。

新亀蔵もよかったが松緑、役者としては地味なこともあるが「踊りの人」で気を吐いていました。

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坂東彦三郎、見事でした…團菊祭五月歌舞伎

2017-05-09 | 歌舞伎つぶやき
團菊祭歌舞伎座五月歌舞伎、坂東彦三郎襲名披露でした。

この新しい彦三郎という人は團十郎ほど知られたブランドでもないし、テレビや週刊誌にもあまり出ない。

歌舞伎に興味ない人はまず知らないし、歌舞伎を観る人でも知らない人がいるかも?

しかし菊之助・染五郎・芝翫あたりと並ぶなかなかの役者です。

それにしても歌舞伎座、今年に入って重い演目が多いですが、その五月歌舞伎、まず今回は昼の部。

『梶原平三誉石切』は自分はあまり観たことがないので偉そうなことは言えませんが襲名披露にふさわしい配役でそれがうまくいっているのは伝わってきました。

『吉野山』は海老蔵・菊之助に男女蔵の逸見藤太です。澤瀉屋のクセのある『吉野山』よりこちらの方が気品があるといったところ。

『魚屋宗五郎』は菊五郎の世界です。幸四郎のに比べるとゆるさがいいのでは。

夜の部もなるべく早く投稿しますのでお楽しみに!

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重厚な芝居で若手が活躍…歌舞伎座四月歌舞伎

2017-04-04 | 歌舞伎つぶやき
歌舞伎座の四月大歌舞伎、観ました。

昼の部の最初『醍醐の花見』ですが、お花見シーズンだからでしょう。

ただウマイヘタより問題は作品自体の中身。

踊りの小品集みたいでこれという山場のない作品です。

『伊勢音頭恋寝刃』ですが、染五郎の福岡貢は適役。万野の猿之助・料理人喜助の松也・お紺の梅枝も成功。

三人とのそれぞれの特色が出ていて新鮮でした。

歌舞伎座でこの芝居なら万野は魁春・お紺は雀右衛門あたりのイメージでしょうけれど、世代交代というか若手が伸びています。

『熊谷陣屋』は幸四郎の直実がソツのない芝居で引っ張っていましたがやや元気がないのが気になるところ。

あと弥陀六の左團次が好演でした。

夜の部の最初は『傾城反魂香』です。
吉右衛門の又平が衰えを見せないというか磨きがかかっていました。

というか菊之助のおとくも圧倒的で吉右衛門ともいい組み合わせ、この役柄に向いているのでしょう。

『帯屋』はあまりかからない芝居ですが、お半と丁稚長吉の壱太郎が出色で芝居のメリハリをつけていました。

最後の『奴道成寺』は猿之助が男踊りにしたのが成功していて、変な女形でないのがうまくいっていました。

全体、重厚な演目ですが若手の新鮮さでマンネリ化させないのがよかった。

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三津五郎のいない歌舞伎…

2017-03-19 | 歌舞伎つぶやき
今月の歌舞伎座は坂東三津五郎三回忌の追善狂言もありました。

三津五郎、確かに抜群の存在感がありました。

芝居もそうですが特に踊り。

玉三郎がいるではないかと思うかもしれませんが玉三郎はそんなに舞台に立つわけでもないし、三津五郎とジャンルも違う。

話は大きくなりますが日本舞踊の存在感がだんだんとなくなっていくような気すらします。

注目の舞踊家もいますが、週刊誌で日舞が取り上げられるのはせいぜい家元内紛。

ちょっと先が心配になってきます。

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日本で一番国際的? 歌舞伎座のお客さん

2017-03-13 | 歌舞伎つぶやき
歌舞伎座で外国人の観客が増えています。

別に数えたわけでないですが、他の人もそう言っているしとにかく増えている。

しかもここ数年、最近になっての話。

他の舞台物はあまり観ないので比べようもありませんが、日本で日本人がやっているクラシック音楽やバレエ、Jポップとかをわざわざ海のかなたから大挙して観に来るとも思えません。

理由は日本の舞台物でも外国人にポピュラーな歌舞伎に外国人観光客が関心、というしごく当たり前なところになるのでは。

ところが同じ歌舞伎でも国立劇場や浅草もそれなりに集客努力しているのでしょうが歌舞伎座ほどでないのも不思議。

それと肝心の芝居の中身がどこまで外国人に理解できるかは観劇中のようすでおよそ見当がつきますが、書けば長くなるので別の機会に。

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年寄り役者衆が意外と健闘? 三月大歌舞伎

2017-03-07 | 歌舞伎つぶやき
歌舞伎座、今月の三月歌舞伎です。

全体、お年寄り役者衆が多くて心配でしたが皆マイペースでやって個性というか持ち味が出ていました。

ただ『引窓』の南与兵衛の幸四郎にいつもの勢いがなかったのが気になりました。

『義経千本桜』の大物浦ですが、仁左衛門の雰囲気にしては意外と言っては何だが仁左衛門の知盛は適役になっていました。

それとこれの弁慶と『引窓』の彌十郎もよかった。

一方、若手ですが『千本桜』『どんつく』の巳之助、できる役者なのは見えてきたが後は何をやるかというところでしょう。

最後の『助六』の海老蔵クン、歌舞伎座リニューアルの頃の『助六』は一体この人は何をやりたいのだ? の不安があったが、今回はスタイルができてきていました。

それと『助六』でも菊五郎の白酒売りはじめお年寄り役者衆健闘でしたが、雀右衛門の揚巻と若手梅枝の白玉が出色。

どうも最近は女形の活躍が目立ちます。

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見どころは芝翫?…猿若祭二月歌舞伎

2017-02-21 | 歌舞伎つぶやき
歌舞伎座の『猿若祭二月歌舞伎』です。

投稿が千秋楽近くになったが、ときにはこういうこともあります。

最初の『猿若江戸の初櫓』ですが勘九郎、こういう踊りは得意と見えます。

話も分かりやすく歌舞伎入門の人にもお勧め。

『大商蛭子島』ですがあまりかからない芝居です。

それで役者衆、うまくまとめようと工夫していたようですが松緑や勘九郎、こうし男々とした芝居はうまいようです。

『四千両小判梅葉』は菊五郎の世界。

結構なお歳になられたが例の声はまだまだ冴えていました。

というより江戸時代の牢のドキュメンタリーとしての方が俄然インパクトがある。

映画の『塀の中の…』の江戸時代歌舞伎版みたいな芝居で、このあたりは菊五郎のほか左團次や歌六がうまくやっていました。

夜の部の『門出二人桃太郎』ですがテレビでさんざんやっていたので省略。

というか昼の部の『猿若』『扇獅子』やこれは二月よりお正月向きでは。

『絵本太功記 尼崎閑居』は芝翫の武智光秀が最大の見どころ。

勘九郎の猿若祭には変ですが、今月の演目では一番重い芝居だからこうなる。

そしてこの芝居の光秀、吉右衛門の重厚イメージがありますがそれとは一味違う芝翫、襲名後の真骨頂というところでした。

あと『梅ごよみ』は落語を芝居にしたみたいな作品で、落語のことはこの前書いたので興味ある方はそちらをどうぞ。

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歌舞伎観劇…男はどんな服装で行けばいいか?

2017-02-07 | 歌舞伎つぶやき
女性の服装はかなり書かれているので別の機会に。

男の場合は着物なら若くても羽織は必須でしょう。

ただしあまり地味でなくてもいいのでは。

着物でないときはどうするか?

銀座を歩いている金持ちのオジイサンみたいな恰好でいいと思います。

若い人もこれを若くした感じでいいのでは。

スーツネクタイの際はいかにも企業人というのはやめた方がいい。

仕事臭もそうですが生活臭が漂うのもよしましょう。

例えばジーンズは不可でないにしてもアート関係の人の着こなしみたいにした方がと思いますがこんなところでは。

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「中村富十郎」はどうなる? (付録)そのルーツの話

2017-01-30 | 歌舞伎つぶやき
今月の歌舞伎座での中村鷹之資の『越後獅子』のこと、この前書きました。

ところでこの舞台、鷹之資クンのお父さんの中村富十郎の七回忌追善公演です。

富十郎と言えば吉右衛門とともに活躍でしたがなくなってからは急速に忘れられた感じ。

中村富十郎をしのんで…みたいな番組もあまりありませんでした。

そして七回忌となれば富十郎の名跡がどうなるかも気になるところ。

最近は襲名ブームみたいになっていますが後ろ盾のこととかもあるでしょうけれどサテどうなるか?


ところで富十郎の曽祖父はルジャンドルという南北戦争時の米国の軍人で日本に来て明治日本のために働きました。

映画の『ラスト・サムライ』のトム・クルーズみたいな人です。

詳しい話をすればヘタな映画や小説より余程おもしろいのですが、おもしろ過ぎて書くのが大変なので(面倒臭いので?)興味ある方はご自分でドウゾ。

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軽めの染五郎が好演『松浦の太鼓』…歌舞伎座初春大歌舞伎

2017-01-24 | 歌舞伎つぶやき
歌舞伎座の初春大歌舞伎です。

この前、昼の部の『沼津』を書いたので今日は夜の部の話。

新歌舞伎の『井伊大老』ですが役者や舞台の出来以前にとにかく話の中身がくだらない。

中村鷹之資の『越後獅子』はソツなくできていましたが、それにつけても思うのは中村富十郎のこと。

玉三郎の『傾城』は衣装の豪華さもあるでしょうが最近の玉三郎の踊りの中でも出色では。

『松浦の太鼓』は地味で短い芝居ですが、『井伊大老』とは対照的に役者衆がうまくかみ合っていい芝居になっていました。

染五郎はこういうちょっと軽めの役がうまいし、愛之助の大高源吾も適役でした。

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浅草歌舞伎はどうなる?

2017-01-20 | 歌舞伎つぶやき
今年の新春浅草歌舞伎のこと、この前書きました。

ところで浅草歌舞伎、若手歌舞伎として始まった頃は何ソレ? の認知度だったそうです。

しかし海老蔵クンが出演するようになり、お値段も安かったのもあって人気に。

ところが海老蔵クンがこの時期は新橋演舞場でやるようになりました。

スターがいなくなったわけです。

しかし思えば海老蔵が出ていたころが最盛期だったとなるのはちょっと寂しい。

それでは次なるスターは? となりますが、差し当たってはこの前書いた坂東巳之助あたりかな。

この人、まだどうなるか分かりませんが、舞台度胸のある人だから伸びればかなりいく気もするがサテどうなるか?

ところで最近気が付いたのですがこの浅草公会堂、歌舞伎をやるには音響がよくて役者衆の声が聞きとりいいですな。

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三津五郎が戻ってきた? 新春浅草歌舞伎

2017-01-17 | 歌舞伎つぶやき
今月の新春浅草歌舞伎です。

なくなった坂東三津五郎の息子の坂東巳之助が光っていました。

この人、テンションが高くて密度もありますが、それゆえ空回りもしていましたがここにきてうまくなってきた。

ところでオヤジ殿の三津五郎さんですがこの人、テレビなどでなく実際の舞台を観なければおもしろさが分からないところがありました。

そうしたおもしろさが息子の舞にで再来ということです。

踊りもうまいようですがただこちらはそれほど観てないのでそちらは別の機会に。

それと浅草歌舞伎の詳しいこと(各論?)も書けば長くなるのでこちらもまた別の機会、です。

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