golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

黛敏郎「《涅槃》交響曲」岩城宏之

2009-01-07 23:10:16 | Weblog
今日は初中本である。

俗世間では七草粥などを食する風習もあるようであるが、我々激辛道を極めん(麺)とする修行者達はそのような軟弱な物は口にせず、ただ冷やし味噌ラーメン(写真、麺大盛)等を食する日なのである。

年越し蕎麦、雑煮と、柔(やわ)な汁物に慣れた胃袋に、唐辛子に塗れた汁が激しく襲いかかって来るかといえばさにあらず。

唐辛子分が欠乏していた肉体に、砂漠に水が吸い込まれる如くスーッと吸収されていったのである。

久しぶり(12/27の「北極の秋」以来)の中本で旨かったのである。堪能したのである。

岩城宏之指揮東京都交響楽団、東京混声合唱団(DENON盤)

後年、音楽評論家や右寄りの論客のイメージの強かった「作曲家」黛敏郎さんの代表作です。

梵鐘の響きを科学的に分析してそれをオーケストラで再現したり、仏教の声明(しょうみょう)を取り入れ、ドラマチックでありながら彼岸を感じさせる独創的かつ壮大な音楽ですね。

1958年に作曲されたこの曲、現在どのように評価されているのか分かりませんが、日本に留まらず現代音楽史の中でも、重要な宗教曲の一つなので無いかという気がします。

また、この曲実演で聴いたら更に素晴らしいでしょうね。オーケストラと声が織り成すこの音響空間の中に是非一度身を置いてみたいものです。涅槃の世界が擬似体験出来るかもしれません。

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