golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

バルトーク「子供のために第1巻、コントラスツ」アンダ、グッドマン、シゲティ、バルトーク

2012-04-18 08:19:12 | Weblog
昨日、訃報が飛び込んで参りました。

小中高校と同じだった友人の奥様が亡くなったという。

奥様も含め、高校で同じサークルだったから昔からよく知っているし、自宅にも何回かお邪魔したこともある仲。

病気療養中だったことも存じ上げず、申し訳ない思い。

子育てが一段落してから、また大学に入って勉強していた頑張り屋さんの奥様でした。

ご冥福をお祈り致します。

ゲザ・アンダ(ピアノ、子供のために)、ベニー・グッドマン(クラリネット)、ヨゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)、ベラ・バルトーク(ピアノ)(MEMBRAN盤)

現代音楽への扉を開いた、開祖とも言うべき偉大な3人の作曲家。すなわちシェーンベルク、ストラヴィンスキー、バルトークの中でもバルトークは特に好きな作曲家でありました。

若い頃は、好きな作曲家と言えば筆頭に挙がる存在。

当時は、まだこの辺りの作曲家が現代音楽の範疇にも入れられるような時代でもありました。

それだけに、当時「子供のために」はちょっと聴いて違和感を抱いたものです。

私にとってバルトークはトンガった硬派な存在であり、こんな親しみ易い曲を書くという事は認めたくなかったのでしょう。

そういうことで、ずっと疎遠だったこの曲を期せずして聴くことが出来ました。

ハンガリー民謡を基調にした何と愛らしく優しい音楽なのでしょう!

良く聴き知ったバルトークとは大きく異なる平明な世界がここにあります。

全曲のディスクを是非欲しくなりました。

一方の「コントラスツ」は、こちらにも民謡の要素が盛り込まれていると言えども、ジャズの要素も加わった終楽章などバーバリスティックな要素も強いカッコいい、バルトークらしい作品。

委嘱者グッドマンとシゲティにバルトーク自身のピアノと、初演メンバーによる歴史的名演。

古い録音ながらも、熱い感動が伝わって参ります。

「子供のために」が1954年、「コントラスツ」が1940年録音。

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