golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

バッハ「フーガの技法」ブロイアー

2009-04-26 22:35:19 | Weblog
ゴルフももさと著「オヤジギャグの技法」を読む。

変わった著作物で、私が読んだのは新書版の書籍だったが、著者は表現手法、媒体に関して一切の規定をしておらず、この書物の内容はマンガ本でも、新聞の社説でもあらゆる媒体での出版が認められている。

この内容を社説に掲載する新聞というのもさすがにどうかと思うが、著者が新聞の社説に掲載しても良い、と例示しているので。まあこんなのが社説に載るのは、世界中探しても「オヤジギャグ新聞」くらいのものであろうが。

勿論、活字のみならず「オヤジギャグの技法」は映像で表現しても良いし、歌舞伎でも、ショートコントでも、フィギュアスケートのショートプログラムでも、どのような表現手法でも良いのである。

さて、この本の内容を少しご紹介しよう。

オヤジギャグのパターンがいくつかに分類され、例文も掲載されている。この為、短期間でオヤジギャグの技法を習得しようとする学習者には好適なテキストにもなるであろう。

本の帯のコピーにも「押山大学でテキストとして使用中!」とある。実際、押山(おしやま)大学のオッサン学部で授業に活用されているのだそうだ。

本書の内容から一部を抜粋して以下に紹介しよう。

第1章 オヤジギャグの手法

●単純型
オヤジギャグの基本中の基本。「シンプル イズ オヤジギャグ」という言葉がある通り、万人に対しての分かり易さに力点を置いた方式である。

(例文)
この蕎麦、どこで採れたの?
そばの畑。

非常にベタである。しかし、ベタであっても含蓄がある。蕎麦の畑と傍の畑が掛かっている。「ベタ イズ ベター」と言われる所以である。

●拡大型
主に単純型のオヤジギャグを複数個連ねることにより、しつこさ、暑苦しさが生まれ、オヤジ臭さを強烈にアピールするタイプ。

(例文)
この蕎麦、どこで採れたの?
髪型をソバージュにした娘さんのいる蕎麦屋の傍の蕎麦畑。蕎麦屋の親爺は相場師でもあるらしい。

相手が尋ねてもいない、娘さんの髪型や親爺が相場師であることまでしつこく答えることがポイント。

●縮小型
拡大型とは逆で、ギャグとなる言葉を直接的に示さず言葉の置き換えなどを行ない、相手に察知して貰う奥床しい手法である。

(例文)
この蕎麦、どこで採れたの?
近所の畑。
なんだ、傍の蕎麦か!

近所という言葉で相手に傍という言葉を想起させるのがポイント。
暗喩的とも言え、アンニュイな雰囲気が漂うのが特徴。また、「すべるリスクが無い」のもこのタイプの利点。もし、ギャグとして認識されなくても普通の会話として先に進めることが可能である。

●反行型
ギャグを言いながら反抗的に逆切れするパターン。逆切れはギャグ切れ(ネタ切れ)した場合に発生し易い。

(例文)
この蕎麦、どこで採れたの?
蕎麦相場が高騰しているんだから、日本産なんか使える訳無いだろ!

……………………………………

この様なオヤジギャグの型について色々解説されている。

第2章 オヤジギャグ使用のシチュエーション

……………………………………

第3章 オヤジギャグの社会的意義

……………………………………

……………………………………

こんなことが延々と記載されている本であった。

ヘリベルト・ブロイアー編曲、指揮ベルリン・バッハ・アカデミー(ARTE NOVA原盤)

バッハがフーガの様々な技法を凝らした未完の大作ですね。

前から気になっていたCDですが、バロックマスターワークス60枚BOXに入っていたので聴いてみました。

元々、楽器指定の無いこの曲。鍵盤楽器、室内楽等演奏も色々ありますが、この特徴はジャズバージョンも含まれていること。

ちょっと際物っぽそうだなあ?、編曲物でもあるし…と思っていましたが、いやいやどうしてどうして。

弦楽合奏、木管合奏、オルガン独奏等、各曲に変化を持たせ、飽きさせない工夫が施されていますが、ジャズ版の曲も交ざります。

しかし、原曲を尊重したアレンジで自然。各曲の変化をより多彩な物にすることに成功しています。

思いがけず良い演奏で楽しめました。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
未完の遺作 (木曽のあばら屋)
2009-04-26 23:19:33
こんにちは。
この演奏、ピアノとヴィブラフォンが使われているので
MJQみたいに聴こえますよね。
でも楽譜見ながら聴くと、一音たりとも勝手なアレンジはしてなくて
楽譜に忠実な演奏です。
コントラプンクトゥス2、9などは、ほとんどジャズに聴こえますが・・・。

「オヤジギャグの技法」は
「オヤジギャグの父」と呼ばれるゴルフももさとの最後の著作ですね。
残念ながら著者の死により未完に終わっていますが、
最後の章で著者は自らの名前による壮大なオヤジギャグを
披露する予定だったとか。
返信する
そんな本まであるなんて… (ことねっち)
2009-04-27 00:44:45
木曽のあばら家さん、「オヤジギャグの父」の情報に詳しいとは…
「バッハの『フーガの技法』を演奏した学校の校風が謎…」ってか?

>髪型をソバージュにした娘さんのいる蕎麦屋の傍の蕎麦畑。
うわっ、このダジャレ去年の今頃に私が作ったオリジナルキャラの設定とかぶるじゃん!!

今まで私がダジャレな設定を交えて作った住民キャラを挙げると…

●栃原裾華(とちはら・すそか、長野県戸隠【とがくし】村民)
ソバージュとソバカスが似合う蕎麦打ち職人の女性。

●小金井三杉(こがねい・みすぎ、茨城県古河【こが】市民)
焦げ茶のゆるいウェーブヘアがチャームポイントの女性で、「キャ~鍋焦がした~ !!」が口癖の料理下手。(その代わり、付き合っている彼氏が料理が得意だとか。)
趣味はサイクリングで、タイムリミットが来ると「キャ~自転車、こがなきゃ~ !!」と騒ぐ。

●高瀬加茂(たかせ・かも、新潟県加茂市民)
常に寡黙な市長に憧れている、カモシカのような足がチャームポイントの女性。
甘ったるい「かもぉ~」が口癖で、好物は鴨鍋とカモ南蛮。
新撰組の芹沢鴨の大ファンで、カモミールを育てている。
酒蔵の跡取り息子と付き合っており、たまに物議を醸す事を言うのが玉に瑕。

そういえば、男性キャラだとダジャレでキャラ設定を作ったものは少なかったような…

ついでなので、私のホームページ『ことねっちの部屋』(http://chimeidajare.web.fc2.com/)に「ヨーロッパの(地名の)ダジャレ集」を追加しました。
もちろん、ヘンデルの故郷・ドイツ・ザクセン=アンハイトの「ハレ」のシャレも入ってます。
今年上半期のうちに、新潟県と鹿児島県のダジャレ集をアップできるかどうか…
返信する
真面目演奏 (golf130)
2009-04-27 20:43:09
木曽さん
コメント有難うございます。
そうなんです、この演奏ジャズ版の編曲も含んでいながら原曲を尊重した真面目な物で好感が持てました。
それに対して、ゴルフももさとはふざけた、しょうがない奴ですよね。
返信する
ソバカスまで思い付かなかった! (golf130)
2009-04-27 20:50:06
ことねっちさん
コメント有難うございます。
昨日朝ゴルフ場に行く途中、駅の傍の蕎麦屋で食べている時にこのギャグを思い付きました。
そば、そば…でソバージュは出て来たのですが、ソバカスは思い付きませんでした。
返信する

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