golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

バッハ「平均律クラヴィーア曲集第1巻第1~12曲」グールド

2012-10-19 08:26:35 | Weblog
昨日も、夕食後風邪薬を飲んだらコロリ。(死んだ訳ではない)

電気も消さず寝入ってしまいました。

お蔭でか、咳の具合は良くなったようですが、油断は禁物。

夕方から夜になって、身体が疲れて来ると咳込む傾向がありますもので。

昨夜は更新出来なかったので、久しぶりに朝の通勤電車で書いております。

ちょっと出遅れて、椅子に座れなかったこともありまして。

グレン・グールド(ピアノ)(SONY盤)

この曲集については、今迄ちょっと偏った聴き方をして来ております。

(1)第1巻の前半に偏重
(2)ピアノに偏重

(1)に関して言えば、学生時代にリヒテルのLPを1枚購入し(第1巻の1番~8番辺り迄の収録だったでしょうか)、そればかりを繰り返し聴いておりました。

その後、グルダの全曲LP(第1巻だけだったか?)を購入するも、あまり聴かず。

CDでもリヒテルの全曲(こちらは1、2巻両方)を入手するもあまり聴き込めておりません。

こんな訳で、第1巻の前の方の曲ばかりが異常に耳に付いております。

(2)については、上記の通りピアノによる演奏が刷り込みとなっており、チェンバロ盤は、Deutsche Harmonia Mundiの50枚BOXでレオンハルトの抜粋版を所有しているのみでした。(最近、後れ馳せながらチェンバロの全曲盤を入手しましたがまだ聴いておりません)

古楽器派の私にしては珍しいことです。

数日前、リヒテル盤を久しぶりに少し聴いたら、ロマンチックな表現でオリジナル楽器演奏とは方向性が全く異なるものの、これはこれで素晴らしい。

世評高いグールド盤も聴きたくなり、購入致しました。

先ずは、馴染みの前半曲から。

有名な第1曲。

シンプルな分散和音が無限の拡がりを想わせる前奏曲が大好きであります。

リヒテルのなめらかに歌わせる演奏と異なり、スタッカート気味でポツリポツリとした音に最初は少し違和感も持ちましたが、繰り返し聴くうち、それがまた独自の魅力と感じ出しました。

8番の前奏曲も同様。メロディが途切れ途切れに聴こえます。

「行間」のある演奏と言いましょうか。聴き手が音の切れ目を補って聴いてしまいます。

龍安寺などの「石庭」とも通じるものを感じます。

東洋的美学でしょうか。

一方、速い曲では、強いパッションが。

グールドらしい異形ですが、卓越した解釈が成らしめる演奏。

名盤に挙げられることが多いのも納得です。

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