golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第7番、第8番《悲愴》、第9番、第10番」シュナーベル

2011-12-12 23:29:06 | Weblog
こうやって真面目に一生懸命生きている若者も多いんだよなと、ちょっと嬉しく思いました。

若者の事件やニート問題などのニュースも多い中。

今日の昼間、外出先から会社に戻る電車の中、昼食を食べ眠くなる時間、座席に座りうつらうつらしながらも、隣の若い女性3人の話を聞くとも無く聞いておりました。

いわゆるギャルという雰囲気の3人。

3人とも仕事が忙しいようで、話の内容から察するに一人は飲食関係のお店の非正社員の様子で、朝早くから夜遅く迄、最近は休みもあまり取れず働いているとのこと。

他の2人も結構忙しいようだし、休みが取れないという1人は特に責任感持って頑張っている様子。

時間が取れた時に友達と会ってワイワイやるのだけが楽しみだなんて話しています。

そんな疲れている筈の彼女達ですが、おばあさんが乗って来たら、さっと席を譲りました。

今の若者も捨てたものじゃないな、と思いました。

「貴女たち、えらい、えらい!」と声を掛けたくなりましたが、怪しいオッサンと思われること確実(笑)なので止めておきました。

アルトゥル・シュナーベル(ピアノ)(DOCUMENTS盤)

シュナーベルの演奏が、ベートーヴェンの初期ピアノ・ソナタの魅力にまた気付かせてくれました。

7番は、長大な緩徐楽章の後期曲にも通ずる深遠さに驚きました。今までも聴いていた曲なのに一体何を聴いていたのでしょう。

「悲愴」は、この4曲の中で唯一の例外。昔から好きな曲です。クラシックを聴き始めた頃、まだ後期ソナタを知る前、最初に好きになったベートーヴェンのピアノ・ソナタ。「月光」でも「熱情」でも無くこの曲。前後の楽章も勿論好きですが、ロマン派かと聴きまごう夕暮れの情景を想わせる第2楽章など、いつ聴いても良い曲だなあと思います。

7番、8番からすると、前の時代に先祖返りしたような明快さの9番。それでも内省的な第2楽章などこれはもう完全にベートーヴェンの世界。

10番第1楽章の跳ね廻るような楽想も愉しいですね。春の息吹きを思わせる音楽。これも今まで聴き落としていた宝でした。

そして、1930年前半!のこの恐ろしく音の良い録音とシュナーベルの古さを感じさせない演奏にまたも驚きであります。

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