一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

こぼれ話 (上海旅行記 その3)

2005-12-15 | うろうろ歩き

1 乱暴な運転
上海といえば自動車の運転が乱暴で事故も多いので有名です。

確かに歩行者より車優先、他人より自分優先、というのが徹底しています。
右側通行でアメリカ同様赤信号でも右折可なので、気をつけないとマジで轢かれそうになります(上海氏によれば、走るとよけると思われて帰って危ないので、道路を渡るときは堂々とゆっくり歩くのがポイントとか)

繁華街では交通整理の「みどりのおばさん」風の人が交差点ごとにいるのですが、その人もやたら笛を吹きまくるのでうるさいだけであまり機能しておらず(ひょっとしたら地方からの旅行者に信号を守らせるのが仕事なのかも)、結局交差点内に別々の方向を向いた車がひしめき合う、という光景がよく見られます。
そこに自転車やスクーターが信号をほとんど無視して走っているので、なかなか見ごたえはあります。

僕の乗ったタクシーの運転手も、クラクションは鳴らしまくりわ、大声でどなるわ、悪態はつくわ、その合間に窓を開けて「カーッ、ペッ」と痰を吐くわと、映画に出てくるようなタクシー運転手そのもののような人がいました。

なので、駐在員でもほとんど自分で運転はしないそうです。

2 公共交通機関
公共交通機関共通のプリペイドカード(非接触型)で地下鉄・バス・タクシーが乗れます。
バスは昔懐かしいトロリーバスなどもあります(トシがばれるw)。
バスは初乗り1元空調つきは2元(見る限り空調つきがほとんど)。地下鉄は3元です。
バスはいつも混んでいるようですし、通勤時間帯の地下鉄のラッシュはすごいそうです。

地下鉄の駅には「整列乗車キャンペーン」のポスターが張ってあり、ホームにも立ち位置が書いてあるのですが、肝心の電車がその位置に止まらないことが多いようですw

3 足元が弱い
上海は高層ビルが立ち並んで非常に近代的な都市です。
繁華街の目抜き通りも、舗道に石を敷いているところも多くきれいなのですが、たまたま到着した日が雨で、歩いてみるとやたら水溜りが多い。
舗道に水勾配(端に向かって自然に水が流れるような傾斜)がうまく取れていないんですね。

また、下水道も未整備なようで、街の中心部の公衆便所にバキュームカーが横付けになってました。

4 妙な規制
昔に比べて減ってきてはいるようですが、まだまだ妙な規制やコネが横行している部分もあるようです。
北京氏は日本からペットの犬を連れてきたのですが、規則では検疫で1ヶ月空港に留め置かれるらしく、その間に死んでしまうペットが多いとのことでした。そこで、空港関係者ルートで頼んだら4日で検疫を通ったそうです(それでも犬はおびえてしまって、元の精神状態に戻るのに2週間くらいかかったそうです)。

また、ペットは贅沢品扱いで、外国人で入国に1000元、登録に1000元、以後毎年更新に500元かかるそうです。中国人に対してはさらに厳しく、登録と毎年の更新にそれぞれ5000元かかるので、「未登録ペット」が横行し、予防注射もしないので狂犬病が流行っているとか・・・

5 ちょいとはずれると田舎
都市部と農村部の格差は大きいようです。
上海からちょっと外に出ればもう田舎です。
市内中心部(外灘)から長江(揚子江)までの遊覧船に乗って長江に出ると、はるかかなたに崇明(チョンミン)島という島があります。
これは長江の中洲にできた島なのですが、大きさは(台湾島(^^;、海南島に次ぐ)中国で3番目になるそうです。上海氏が以前ここに行くと、ほんとに発展途上国のような風景が広がり、タクシーもなく人力車があるだけだったそうです。

以前の記事で書いたように、農村/農民問題は大きな課題のようです。

繁華街にも、物乞いがけっこういたりします。

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上海食べもの事情 (上海旅行記 その2)

2005-12-15 | うろうろ歩き

上海蟹の他の食べ物の話です。

初日の夕食は、上海料理の「鷺鷺酒家」でした。
上海でも5店構えている人気店で、今回行ったのは高級ブランドがたくさん入居しているビルの中にある店(恒隆店、多分。今回は他人任せの旅行で地図も見ないのであまり覚えていない)

さすがに人気店で土曜の夜ということもあり、個室もフロアも満員でした。

食べたのは(覚えている範囲だと)

スペアリブ風の前菜
茹でたまて貝を醤油とゴマ油であえてもち米のおこわを載せたもの
蟹ミソと豆腐のスープ
中国野菜(名前忘れた)とゴマドレッシング
金華ハムと冬瓜のスープ
上海蟹
魚の蒸し物
小籠包(けっこう小さい。店によって大きさが違うらしい)
小さい焼いた肉まん
デザート(スイカ:海南島産で一年中ある)

それに青島ビール(一人1.5本)+紹興酒2本(3本だったか?)

どれもこれもおいしく、満腹で、締めにチャーハンや焼きソバを食べる余裕はありませんでした。
これでお値段は6人で約1,400元(約35,000円)。しかもこのうち上海蟹が約800元なので、高い食材を選ばなければ一人100元くらいで十分食べられてしまいます(紹興酒が確か1本20元でした)

2日目の昼は先日のエントリをご参照ください。

2日目の夜は、おしゃれな1軒家風レストラン。

 (あまり日本人に知られておらず友人の「お忍び」用の店なので、店名等は省略w)

内装もエスニック・モダンという感じで、逆に言うと東京でもよくある今風の店でもあります。
客層も若くて金持ちそうな人々中心。
女性だけのグループを除けば美人が多いのは気のせいかw

テーブルにはナイフとフォークと箸とワイングラスが置いてあり、メニューも「フォアグラと茸とりんごのオイスターソース炒め」などと"Nouvelle Chinois"風でした。

ここでのお目当ては「ラーズージー」という唐辛子と鶏肉の唐揚げ。四川の名物料理。

ここのは激辛ではなく、ピリッとスパイスが効いている程度でしたが、今回の旅行に北京から合流した友人に言わせると、四川料理の専門店だと山盛りの唐辛子の中に鶏の唐揚げが埋まっている、という状態で出され、辛さも大迫力とのこと。これは次回に期待。
あ、それからここのピータン(ごま油につけて食べる)は美味かったなぁ・・・

この店も料理の値段は安く、美味しいのですが、おしゃれ系だけあって飲み物がかなり高いです。
ワインリストを見ると、1000元(約15,000円)超のものも置いてます。一番安い中国ワインでも150元くらいしてました。たまたま以前麻布十番のラテンアメリカ料理店Canelaで飲んだチリワイン「エスクード・ロホ(Escudo Rojo)」があったので値段を見ると420元(6,300円)。これじゃぁ東京より高い・・・

まあ、食べ物は地物に限る、ということでしょうか。

関税のためかワインがとても高いのが上海の難点らしく、最近はフレンチやイタリアンの美味しいレストランが、続々とできたluxuryクラスのホテルの中を中心に増えているのですが、調子に乗ってワインを空けると、とんでもないことになるそうです。


一方、日常の食材ですが(これは北京氏に聞いた話)、地元の食材は豊富にあり、むちゃくちゃ安いのですが、やはり品質が気になるとのこと。

野菜は現地でも農薬が心配されていて、「農薬を洗い流す野菜専用の洗剤」なるものがあるそう。
また、塩などは細かい砂が混ざっていたりするそうです。
更に、肉は市場で売っているものは色も赤黒く、一度食べてみたらとても堅くて食べられない、というものだったそうです。
中華料理はほとんど火を通すので、地元の人はあまり気にしないのでしょうか。

なので、結局外国人向けの店で買ってしまうそうです。
その結果野菜は日本と同じくらい。肉は(ブランド物とか霜降りにこだわらなければ)かなり安いそうです。

おまけで、カップラーメン。
日清のカップヌードルが現地生産されるようになったのですが、中国向けで日本の物とちょっと味付けが異なるらしい。
カップヌードルはブランド品なので1個20元(300円!)と高い一方、地元のカップ麺は4元(60円)くらいですが、具も麺も粗末でこれはoutとのこと。

上海は海に近いので海産物を中心にもう少し事情がいいようですが、上海氏はほとんど家で食事をしないのでよくわからんとかw。

それから目についたのがお茶。中国茶は何回かお湯を継ぎ足しても飲めるためか、「マイ・ポット/マイ・ボトル」を持っている人が結構いました。
タクシーの運転手は座席の脇に必ずポット・ホルダーがついています。また、空港のカフェテリアなどでも給湯器が置いてあって、店員などがお湯を補給していたりしました。
これ、なかなかいい習慣で、今度職場で試してみようかと思います。

水といえば上水道は飲料は無理。
そのため、どこにいってもペットボトルの水があるのですが、どこでミネラルウォーターがとれるのだろう。山のほうからだと輸送コストもばかにならないだろうにな、と思いながらラベルを見ると、「蒸留水」と書いてありました。
まあ、そうだよなぁ。

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歴史に名を刻む

2005-12-15 | 余計なひとこと

12月13日国土交通大臣の私的諮問機関として「構造計算書偽装問題に関する緊急調査委員会」が開催された。

資料及び議事概要は後日ホームページにて公表されるそうだ。
その ホームページアドレス:

http://www.mlit.go.jp/aneha/index.html

もはや「姉歯問題」という固有名詞として歴史に名を残した、ということだろう。


※上のサイトのタイトルは「姉歯建築設計事務所による構造計算書の偽造とその対応について」となっています。
国交省としてはこの問題をできるだけ制度上の問題にしたくない、という気持ちが伝わってくるタイトルですね。

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CSR以前の品性の問題

2005-12-15 | あきなひ

・・・いずれにしましても、このような見当違いの反対運動に、弊社はほとほと辟易しております。前述したように、今回は弊社が本施設の設置場所を提供したにすぎません。にもかかわらず、仮にそうした付帯施設の是非に関する議論が、結果として本業である小売業(店舗)のイメージを損なうようなことに繋がってはまさしく本末転倒、由々しき事態と言わざるを得ません。

 逆に本業であれば、理が我が方にある限り、決して屈しないことが弊社の基本方針であり通常の姿です。しかし直接本業と関係のない今回の件に関して、これ以上非生産的エネルギーを費やすのは、企業経営上からも株主利益の面からも好ましくないと判断しました。従って、反対運動等に屈するつもりはいささかもありませんが、『ハーフパイプ』は運営中止・施設の撤去も視野に入れ、当初予定しておりました12月21日(水)の開業を自主的に延期することといたします。

 皆様に喜んでいただこうと進めたプロジェクトが、思いもよらぬ(弊社から見てきわめて不毛な)議論を巻き起こし、結果的に大変残念な結末を迎えざるを得ない可能性があること、ただただ遺憾の念に堪えません。何よりも、多くのお客様に期待していただきながらそれにお応えすることが叶わなくなる可能性があること、伏してお詫び申し上げる次第であります。

もう数日前の話なのでいいかと思ったのですが、みずほ証券誤発注問題にからむ証券会社の対応のエントリを書いて思い出したので改めて取り上げましたが、これは、ドン・キホーテ、六本木店屋上の「絶叫マシン」撤去へ (2005年12月 9日 (金) 20:05 朝日新聞)に関するドン・キホーテのHPに載ったニュースリリースの一部です。(全文はこちら

そもそも撤退するのを決めた以上、ここまで恨みたらたらというのも往生際が悪いと思いますし、言葉の使い方を見ても、CSR云々以前に品性の問題を感じてしまいます。

東証の上場基準には「上場企業としてふさわしい一定レベルの品性」という項目はないから仕方ないですし、新会社法で強化された内部統制の問題でもないですしねぇ。


ところでリリースの中で

ちなみに本施設で最も心配の声が大きかった騒音に関して言えば、騒音専門コンサルタント会社と弊社社員による再三再四の実験も通し、それが全くの杞憂にすぎないことが実証されています。

と書いてありますが、聞くところによると、計画を中止したのは反対運動のためではなく、試運転をしたらものすごい振動が出て、このままオープンすると店舗の営業に支障が出てしまうというのが理由だとか。
そういえば確かに騒音のことしか書いてないですね。

だとすると単なる責任転嫁と八つ当たりだったりして・・・

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