上海蟹の他の食べ物の話です。
初日の夕食は、上海料理の「鷺鷺酒家」でした。
上海でも5店構えている人気店で、今回行ったのは高級ブランドがたくさん入居しているビルの中にある店(恒隆店、多分。今回は他人任せの旅行で地図も見ないのであまり覚えていない)
さすがに人気店で土曜の夜ということもあり、個室もフロアも満員でした。
食べたのは(覚えている範囲だと)
スペアリブ風の前菜
茹でたまて貝を醤油とゴマ油であえてもち米のおこわを載せたもの
蟹ミソと豆腐のスープ
中国野菜(名前忘れた)とゴマドレッシング
金華ハムと冬瓜のスープ
上海蟹
魚の蒸し物
小籠包(けっこう小さい。店によって大きさが違うらしい)
小さい焼いた肉まん
デザート(スイカ:海南島産で一年中ある)
それに青島ビール(一人1.5本)+紹興酒2本(3本だったか?)
どれもこれもおいしく、満腹で、締めにチャーハンや焼きソバを食べる余裕はありませんでした。
これでお値段は6人で約1,400元(約35,000円)。しかもこのうち上海蟹が約800元なので、高い食材を選ばなければ一人100元くらいで十分食べられてしまいます(紹興酒が確か1本20元でした)
2日目の昼は先日のエントリをご参照ください。
2日目の夜は、おしゃれな1軒家風レストラン。
(あまり日本人に知られておらず友人の「お忍び」用の店なので、店名等は省略w)
内装もエスニック・モダンという感じで、逆に言うと東京でもよくある今風の店でもあります。
客層も若くて金持ちそうな人々中心。
女性だけのグループを除けば美人が多いのは気のせいかw
テーブルにはナイフとフォークと箸とワイングラスが置いてあり、メニューも「フォアグラと茸とりんごのオイスターソース炒め」などと"Nouvelle Chinois"風でした。
ここでのお目当ては「ラーズージー」という唐辛子と鶏肉の唐揚げ。四川の名物料理。
ここのは激辛ではなく、ピリッとスパイスが効いている程度でしたが、今回の旅行に北京から合流した友人に言わせると、四川料理の専門店だと山盛りの唐辛子の中に鶏の唐揚げが埋まっている、という状態で出され、辛さも大迫力とのこと。これは次回に期待。
あ、それからここのピータン(ごま油につけて食べる)は美味かったなぁ・・・
この店も料理の値段は安く、美味しいのですが、おしゃれ系だけあって飲み物がかなり高いです。
ワインリストを見ると、1000元(約15,000円)超のものも置いてます。一番安い中国ワインでも150元くらいしてました。たまたま以前麻布十番のラテンアメリカ料理店Canelaで飲んだチリワイン「エスクード・ロホ(Escudo Rojo)」があったので値段を見ると420元(6,300円)。これじゃぁ東京より高い・・・
まあ、食べ物は地物に限る、ということでしょうか。
関税のためかワインがとても高いのが上海の難点らしく、最近はフレンチやイタリアンの美味しいレストランが、続々とできたluxuryクラスのホテルの中を中心に増えているのですが、調子に乗ってワインを空けると、とんでもないことになるそうです。
一方、日常の食材ですが(これは北京氏に聞いた話)、地元の食材は豊富にあり、むちゃくちゃ安いのですが、やはり品質が気になるとのこと。
野菜は現地でも農薬が心配されていて、「農薬を洗い流す野菜専用の洗剤」なるものがあるそう。
また、塩などは細かい砂が混ざっていたりするそうです。
更に、肉は市場で売っているものは色も赤黒く、一度食べてみたらとても堅くて食べられない、というものだったそうです。
中華料理はほとんど火を通すので、地元の人はあまり気にしないのでしょうか。
なので、結局外国人向けの店で買ってしまうそうです。
その結果野菜は日本と同じくらい。肉は(ブランド物とか霜降りにこだわらなければ)かなり安いそうです。
おまけで、カップラーメン。
日清のカップヌードルが現地生産されるようになったのですが、中国向けで日本の物とちょっと味付けが異なるらしい。
カップヌードルはブランド品なので1個20元(300円!)と高い一方、地元のカップ麺は4元(60円)くらいですが、具も麺も粗末でこれはoutとのこと。
上海は海に近いので海産物を中心にもう少し事情がいいようですが、上海氏はほとんど家で食事をしないのでよくわからんとかw。
それから目についたのがお茶。中国茶は何回かお湯を継ぎ足しても飲めるためか、「マイ・ポット/マイ・ボトル」を持っている人が結構いました。
タクシーの運転手は座席の脇に必ずポット・ホルダーがついています。また、空港のカフェテリアなどでも給湯器が置いてあって、店員などがお湯を補給していたりしました。
これ、なかなかいい習慣で、今度職場で試してみようかと思います。
水といえば上水道は飲料は無理。
そのため、どこにいってもペットボトルの水があるのですが、どこでミネラルウォーターがとれるのだろう。山のほうからだと輸送コストもばかにならないだろうにな、と思いながらラベルを見ると、「蒸留水」と書いてありました。
まあ、そうだよなぁ。