小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

小笠原、最後のドック期間 ~母島のお正月を振り返る①

2020年01月21日 | 母島 日常 日記
■小笠原も恒例のドック期間に入りました。
ここでいうドックとは定期船おがさわら丸が船舶検査の為に入院する期間の事を言います。
お蔭で島は3週間の間、内地とのアクセスが一切途絶えます。

内地の人からは物資が3週間も届かない事はあり得ないと思う様ですが、
僕はこの島野菜や魚を堪能しながら、とても静かでゆっくりできるドック期間中が大好きです♪

しかし、このドック期間も今年が最後とか。
来年からは先日潜水式を終えたばかりの新・さるびあ丸が代船として寄港すると聞いており、
今みたいなドック期間という形は終わりを告げるようです。

センター試験で長期内地にいなければいけない事情だったり、
色んな弊害を生んでいるドック期間中ですが、
個人的にはこの魔法のような期間が無くなるのはすこし寂しいです(*^_^*)


■そんな最後のドックに向かう最後の出港は大時化の状態でした。

1/6からははじま丸は内地にドック入りし、代船のゆり丸が来てくれていました。

もお、沖は白波が立っています。
本来は欠航するような海況ですが、これが欠航すると3週間内地に行けなくなるので、
ゆり丸は当日の父島からの便をなしにして、前日のうちに母島沖港に来て、
出港時間を早めて、朝9時に出港。

意地でも人と荷物を載せて運ぶという頑張りをしてくれました。

僕の妻子も載ったゆり丸はなんと大時化の為、
40分遅れの3時間で父島へ到着となりました。

見送った島民が心配して、みんなサンセットシアターやハスベイに集まっているのがなんだか微笑ましかったです♪

その後のおがさわら丸ももちろん大時化です。
父島のカメラマンさんがウェザーステーションから動画を撮ってくれていました。

船首が海に突っ込むほどの大時化です。
このおがさわら丸は3時間遅れで竹芝に着いたそうです。

漁師だけがレストランで宴会しているという、壮絶な船旅だったようです。
そんな中でも飲み食いして楽しめる島の漁師、恐るべし(笑)。


■さてさて、島のある意味正月とも言える、ゆったりとしたドック期間中。
慌ただしかった島のお正月を複数回で振り返りたいと思います。

まずは年が明けたので、子どもと月ヶ岡神社に初詣に行きました。
今年は去年の台風21号の被害で月ヶ岡神社の社が壊れてしまったので、
応急処置を施した状態でした。

あれだけの台風でも、社が壊れていても、
神社のご神体だけは奇跡的に残っていたのがさすがでした。

初詣を済まして、超素朴な除夜の鐘を鳴らします。


そのあとは少し一眠りして、僕は朝から畑に行ってからの年賀状の配達。
そして、獅子舞です。

■母島の獅子舞は青年会が手作りで作って、もう30年以上も続いている伝統的なものです。
この獅子舞は30年以上前の青年会の手作りなんです。
素材は発泡スチロールと木でできています。

大きな顔ですが、どこか愛嬌があり、決行好きなんです(笑)。

母島ならでは手作り獅子舞をこうして継承できて嬉しいです♪

もちろん次女さんも獅子舞に噛んでもらいました(*^_^*)

今年の獅子舞は民家の中にまで入り込み、なんと2階にまで上がる暴挙を厭わない、
攻めの獅子舞です(笑)。

そんな獅子舞を笑顔で受け入れてくれる島の皆さんに感謝です♡


今年はなんと船客待合所の皆さんを攻めまくり、
それには足らず、ははじま丸にも乗り込み、船員さんたちの頭を噛んで、縁起を振りまいてきました(笑)。

わざわざタラップを降ろして迎え入れてくれたははじま丸の皆さん、ありがとうございます♪


今年の青年会の獅子舞はパトカーですら攻めました(笑)。
お巡りさんも笑顔で対応してくれました。

いい年になりそうです♡

今回の青年会・獅子舞の最後の方のセリフは
「子どものニオイがする…」と言って走る、
「悪い子はいねぇがぁ~」と言って徘徊する、
すっかりナマハゲ状態でした(笑)。


今年の獅子舞は昨シーズンに離島した元青年会メンバーも参加してくれ、
みんなでワイワイ、とても楽しく集落を周る事が出来ました♪

みんなで島の子ども達などに縁起を振りまきながら、
こちらもおひねりを頂いたり(青年会の運営資金にさせて頂いています)、お神酒を頂いたり、
とてもいい気分になりながら集落を練り歩きました。

そのメンバーが「今年の獅子舞、すごく楽しかった!」と言ってくれて、
密かに青年会の改革を進めているつもりの僕にとってはとても嬉しい一言でした♡

返還当初に島の運営上の必要性から作られた母島青年会。

当時は何をするであっても青年会に話す、青年会がやる、
すごく島の政治的にも大事なボランティア団体だったそうです。

時代は流れ、今は主に島のイベントの運営、お手伝いを主に活動しています。
20歳から40歳までの島民の交流の場としても機能しています。

島に赴任した青年にとって、島の地域に関わる、大きな繋ぎになるのも青年会の役割です。

奇しくも、こんな僕が今年から会長をさせてもらっています。
時代の流れと共に変化している母島の青年会。
活動していく中で色んな課題が見えてきました。

参加するみんなにとって気持ち良く楽しい青年会になる様に努力していくつもりです!
どうぞ今後ともよろしくお願いします(*^_^*)

その②へ続く→