
助動詞wouldは使うことはもちろん、解釈にも悩む。
言うまでもなく、いろいろな意味があるからだ。
特にむずかしいのは、「 [条件節の表現されていない文で; 不確実・推量など] (まあ)…であろう」(リーダーズ)の使い方ではないだろうか?
同辞典にあるように、
・It would seem that… …らしい.
・Who would have thought it? だれがそれを考えただろう 《意外なことがあるもの》.
といったふうに使われる。
そもそもwouldの現在形willに、「リーダーズ」にあるとおり、「 [推測] …だろう」の意味がある。
5 [推測] …だろう.
・This'll be the book he mentioned. 彼の言ったのはこの本だろう.
・It will be snowing in Alaska. アラスカではいま雪だろう.
・He would be about fifty when he died. 亡くなった時 50 歳ぐらいだったろう.
これは「『控えめな推量』を表わすwould」で、デイビッド・セイン『ネイティブが教える英語の助動詞』に実に的確な説明と用例が記されている。
■「控えめな推量」を表わすwould
「どうも…のようだ」「たぶん…だ」と控えめな推量を表わし、明言を避ける表現として頻繁に使われます。
That would be better.
そのほうがいいでしょう。
That would not solve anything.
それでは何の解決にもならない。
■「控えめな推量」を表わすYou would[you’d]...
2人称の主語you がknow, guess などの動詞とともに否定文で用いられ
る場合、「たぶん…ないだろう 」という控えめな推量になります。
You’d never know he had been seriously ill.
彼が重体だったとは思えないでしょう。
英語はどれだけ勉強してもいつもむずかしいし、間違いもたくさんしてしまう。だからこそ面白いのかも。