インターネット・ドラマ『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』がついにディズニー・プラスで配信開始された。
本日のGetUpEnglishは、標題のボバの名セリフを含むフェネック・シャンド(Fennec Shand)との会話を紹介する。
Boba: Jabba had many vassals. We've got a lot of ground to cover if we are to keep his empire intact.
Fennec: I can make the rounds without you. Jabba rarely left his chambers.
Boba: Jabba ruled with fear. I intend to rule with respect.
Fennec: If I may...
Boba: Speak freely.
Fennec: In difficult times, fear is a surer bet.
ボバ ジャバには家来がたくさんいた。ジャバの巨大な帝国を管理するのは大変だ。
フェネック わたしひとりでできる。ジャバはほとんど外に出なかった。
ボバ ジャバは恐怖で統治した。おれは尊敬で支配したい。
フェネック 一言いい?
ボバ 何でも言え。
フェネック 困難な時代には恐怖のほうが確実。
keep [leave, preserve]... intactは、「~手をつけないでおく、~をそのままにしておく」
次のように使われる。
○Practical Example
"The facade of the Avengers Tower was kept intact."
「アベンジャーズ・タワーの正面はそのまま保存された」
In difficult times, fear is a surer bet.のbetはここでは「うまくいきそうな方法、とるべき策」
次のように使われる。
◎Extra Example
"Your best bet would be to follow Doctor Strange’s advice, Peter."
「ドクター・ストレンジの忠告に従うのがいちばんいいよ、ピーター」
Jon Favreau(1966~ ) と並んで、Dave Filoni(1974~ )はMandalorianで大きな仕事をしている。
今日のGetUpEnglishはArt of Star Wars: The Mandalorian (Season One)からデイヴ・フィローニの仕事ぶりを紹介する。
But Filoni’s greatest education as a live-action director may have come on the set of Star Wars: The Last Jedi in early 2016. Filoni recounted that “[director] Rian Johnson had me right up next to him with the camera. He shoved lenses in my hand and said , ‘Look through here.’ He would bring me along to show me how to block a scene. Rian was so supportive of my interest in doing live-action, as was his producer, Ram Bergman. They really made me feel like this was something that I could do.”
だが、フィローニが『スター・ウォーズ』の実写ドラマの監督としてもっとも多くのことを学んだのは、2016年に『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の撮影現場に入れてもらったときだ。フィローニは思い出す。
「ライアン・ジョンソン監督がカメラを持って僕のところに来てくれたんだ。この手にカメラを押し込んで、『よし、カメラを構えて』と言ったんだ。そして僕を連れて回って場面の演出について教えてくれた。実写ドラマを撮ろうとしていた僕はライアンにすごく助けてもらったし、制作のラム・バーグマンにも本当にお世話になった。ふたりのおかげで、これが僕にできることだと思うことができた」
block a sceneは映画や演劇で使われる言い方で、「演出する」。blocking((舞台での)俳優の位置・動きなどの演出; (背景・道具・照明などの位置を決める)舞台[場面]演出[英和大])としても使われる。
『マンダロリアン』は『スター・ウォーズ』の可能性を大きく広げる実写ドラマだ。『ライトセーバー大図鑑』のあとは、『マンダロリアン』関連の書籍翻訳にも挑戦してみたい。
『Star Wars スター・ウォーズ ライトセーバー大図鑑』はグラフィック社より8月発売予定。
この本がすごいのは、オリジナル3部作(エピソード4~6)、新3部作(プリクエル・トリロジー)(エピソード1~3)、『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』『スカイウォーカーの夜明け』の本編映画と『ローグ・ワン』『ハン・ソロ』のスピンオフ映画はもちろんのこと、テレビ・アニメ・シリーズ『反乱者たち』や『クローン・ウォーズ』、実写ドラマ『マンダロリアン』、さらにはアクション・ゲームやウォルト・ディズニー・ワールドのアトラクション、コミックや小説まで、スター・ウォーズ・ユニバースを彩るライトセーバーを58本、超精巧なイラストとともに収録していることだ。
『マンダロリアン』に出てきた「ダークセーバー」に関してもくわしい記述がある。
『マンダロリアン』シーズン2、チャプター8(最終回)には、ダーク・セーバーについて、次のやり取りがあった。
今日のGetUpEnglishはこの会話をご紹介する。
BO-KATAN: What happened?
CARA: He brought him in alive, that’s what happened. And now the New Republic’s gonna have to double the payment.
MOFF GIDEON: That’s not what she’s talking about. Why don’t you kill him now and take it? It’s yours now.
THE MANDALORIAN: What is?
MOFF GIDEON: The Darksaber. It belongs to you.
THE MANDALORIAN: Now… it belongs to her.
MOFF GIDEON: She can’t take it. It must be won in battle. In order for her to wield the Darksaber again, she would need to defeat you in combat.
THE MANDALORIAN: I yield. It’s yours.
MOFF GIDEON: Oh, no. It doesn’t work that way. The Darksaber doesn’t have power. The story does. Without that blade, she’s a pretender to the throne.
BO-KATAN: He’s right.
THE MANDALORIAN: Come on, just take it.
ボ=カターン・クライズ 何があったの?
キャラ・デューン 殺さずにつれてきた。新共和国は倍額支払わないとね。
モフ・ギデオン ボ=カターンが言いたいのはそうじゃない。こいつを殺して奪ったらどうだ? おまえのものだ。
マンダロリアン 何の話だ?
モフ・ギデオン ダークセーバーだ。この剣はおまえのものだ。
マンダロリアン おれは彼女に渡す。
モフ・ギデオン そうはいかない。これは戦って奪い取らなければならない。こいつがダークセーバーを取り戻すには、おまえと戦って奪い取らなければなならない。
マンダロリアン なら、おれは降参する。ボ=カターン、これはあんたのものだ。
モフ・ギデオン だめだ。そうはいかない。ダーク・セーバーは力を持たない。物語が力を持つのだ。この剣がなくては、彼女は真の統治者になれない。
ボ=カターン こいつの言う通りよ。
マンダロリアン 気にするな。受け取れ。
『Star Wars スター・ウォーズ ライトセーバー大図鑑』は、このダークセーバーについて詳しく解説している。ぜひご覧いただきたい。
May 4th, 今日はMay the FOURTHでスター・ウォーズの日です。
今日のGetUpEnglishは、スター・ウォーズの最新作Mandalorianに関連した英語表現を紹介する。
Season 2,Chapter 15の最後のマンダロリアンのこのセリフが泣かせる。
The Childを連れ去ったMoff Gideonに、マンダロリアンがホログラムで警告する。
Moff Gideon. You have something I want. You may think you have some idea of what you are in possession of, but you do not. Soon, he will be back with me. He means more to me than you will ever know.
「モフ・ギデオン。おまえはおれの大事なものを連れ去った。おまえは手に入れたものを少しはわかると思っているかもしれないが、違う。すぐにおれは取り戻す。あいつはおれにとってすごく意味があるものだ。骨の髄までわからせてやる」
He means more to me than you will ever know.に注意してほしい。よくこのeverをneverと間違えて解釈している訳があるが、このeverは次の『研究社大英和辞典』の定義と例文にあるとおりだ。
[比較級の前後・最上級の後でそれらを強めて] これまで, 今まで, ますます
・become ever more dangerous より一層危険になる
・It's raining harder than ever. 雨がさらにいっそう激しく降っている
・He's the greatest poet that England ever produced. 彼は英国が生んだ最も偉大な詩人だ.
英日、日英翻訳をするうえで、信頼できる英和辞典を使うことの必要性は言うまでもないだろう。翻訳という作業をつづけていれば、そのよさを実感できるはずだ。
8月刊行の『ライトセーバー大辞典』は、『マンダロリアン』にも出てくる「ダーク・セーバー」も取り上げている。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/145668f6364d3b20c935c88675ddb592
ぜひご期待いただきたい。
そして著者ダニエル・ウォーレスのインタビュー記事も来月にはYouTubeにUPする予定だ。
May the Force be with you.
フォースと共にあらんことを。
2021/5/4 上杉隼人
『スター・ウォーズ ライトセーバー大図鑑』が、2021年8月にグラフィック社から発行予定です!定価2,700円(税別)と、原書よりも安くご提供できます。
豎山世奈さんをはじめ、グラフィック社のみなさんがコストをできる限り抑えてくださったおかげです。深く感謝いたします。
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グラフィック社 編集部・国際部
@Gsha_design
https://twitter.com/Gsha_design/status/1375359792147886083
『スター・ウォーズ ライトセーバー大図鑑』が2021年8月に発行予定です!定価2,700円(税別)。
本書では、これまで実写映画、テレビアニメ、コミック、小説、ゲーム、アトラクションに登場した、ライトセーバー全58本の解説と歴史を完全収録。予約は7月下旬から受付予定です。
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この本がすごいのは、オリジナル3部作(エピソード4~6)、新3部作(プリクエル・トリロジー)(エピソード1~3)、『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』『スカイウォーカーの夜明け』の本編映画と『ローグ・ワン』『ハン・ソロ』のスピンオフ映画はもちろんのこと、テレビ・アニメ・シリーズ『反乱者たち』や『クローン・ウォーズ』、実写ドラマ『マンダロリアン』、さらにはアクション・ゲームやウォルト・ディズニー・ワールドのアトラクション、コミックや小説まで、スター・ウォーズ・ユニバースを彩るライトセーバーを58本、超精巧なイラストとともに収録していることだ。
レジェンズ・ファンにはうれしい『反乱者たち』のエズラ・ブリッジャーのあの名セーバーも出てくる。
今日のGetUpEnglishはその一部を紹介しよう。
While exploring a Sith Temple on Malachor in search of forbidden knowledge, Ezra Bridger, Kanan Jarrus, and Ahsoka Tano stumble upon a desolate plain littered with fallen weapons and guarded by granite memorials to the combatants who died there. Intrigued by a unique-looking saber, Ezra ignites its blade and both of its quillons. The dusty artifact burns brightly for a moment before fizzling out.
(オーダー66を生き抜いた)ジェダイ戦士エズラ・ブリッジャー、ケイナン・ジャラス、アソーカ・タノの3人は、惑星マラコアに残された禁断の謎を突き止めようと、古代シスがこの地に作り上げた巨大なテンプルに潜り込む。彼らが行き当たるマライアの暗い地表にはあちこちに武器が散らばり、息絶えた者たちの記念碑が建てられている。エズラ・ブリッジャーは見たこともないセーバーに惹かれて手に取って発動したところ、光刃に加えてクロスガードが鍔の両脇から飛び出す。泥をかぶったセーバーはしばらく明るい光を発しているが、いつしか消える。
frizzle outは「〈湿った火薬など〉ブスッと消える」(リーダーズ)。beforeが使われた文の訳した方にも注意。(スター・ウォーズの翻訳については、こちらもご覧いただきたい。)
【解説】『スター・ウォーズ』公式ノベル、ここが読みどころ&翻訳のツボ ─ 訳者・上杉隼人氏に教わる
https://theriver.jp/sw-novel-point/
これが「古代のクロスガード・ライトセーバー」(Ancient Crossguard Light saber)だ。クロスガード・セーバーは実はカイロ・レンが『フォースの覚醒』で手のした以前にスター・ウォーズ・ユニバースには存在していたのだ。
『スター・ウォーズ ライトセーバー大図鑑』は、そんなことがすべてわかる驚愕の1冊だ。
7月から予約開始です! よろしくお願いします。
著者Daniel Wallaceのスター・ウォーズ・オタクぶりに驚くばかりで、ぜひオンライン・インタビューをしてみたく、グラフィック社の豎山さんを通じて交渉中。
刊行前にYouTubeの上杉隼人チャンネルにUPしてみたい。
こちらもお楽しみください。
Star Warsファン垂涎の1冊が発売された。
Star Wars: The Lightsaber Collection: Lightsabers from the Skywalker Saga, The Clone Wars, Star Wars Rebels and more | (Star Wars gift, Lightsaber book) by Daniel Wallace (Author), Lukasz Liszko (Illustrator), Ryan Valle (Illustrator)がそれだ。
10月20日に発売されるや、たちまちファンの間で評判が広がり、オンライン書店のランキングも急上昇、レビューも300以上ついている。
こんなblurbがついている。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/34dd5ecd5c0f74ff520f3b2658885358
"Wallace’s strong grasp of the mythos of this universe will satisfy the die-hard Star Wars fan and serve as a fine introduction to those taking a first-time dive into one of pop culture’s most important creations." –The Washington Post
"This book is a bonanza for fans, cosplayers, and prop builders who always wanted to get an up close and personal look at lightsabers seen in the Star Wars saga." – SyFy Wire
このbonanzaはぜひ覚えておきたい。GetUpEnglishでも学習した。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/be784bb35eec4a0978ce8c7e86e7cfed
propはこの場合は「小道具」(property)のこと。
次のように使われる。
〇Practical Example
Senna is responsible for all the stage props and lighting.
「セナちゃんが舞台の小道具も照明もみんな手掛けてる」
"With the holidays approaching, this would make an excellent gift for any Star Wars fan in your home and extended family. It’s one of the most exquisite books I’ve had the honor of reviewing" – WookieRadio
"Each and every page in this book is absolutely beautiful!" – Anakin and His Angel
"It’s one of the most beautiful books I’ve had the pleasure of reviewing" – SWNN
Star Wars: The Lightsaber Collection is a comprehensive visual guide exploring the iconic and legendary lightsabers found within the Star Wars galaxy, featuring fan-favorite hilts from the Skywalker saga, Star Wars: The Clone Wars, Star Wars Rebels, comics, novels, and video games.
- Own the definitive lightsaber guide. This book features the hilts of characters such as Darth Vader, Darth Maul, Yoda, Obi-Wan Kenobi, Mace Windu, Luke Skywalker, Leia Organa, Kylo Ren, Rey, Ahsoka Tano, and more. Learn about the creation and history of lightsabers from all of Star Wars, including Darth Maul’s double-bladed saber and the Darksaber.
- Discover never before seen art and illustrations. Featuring photo-realistic renders of lightsabers from Star Wars animation and comics, including Ezra Bridger’s blaster-saber hybrid, the Grand Inquisitor’s spinning blades, and a new lightsaber from The High Republic, this book is a must-have for Star Wars fans.
この場合のrendersはrenderingとほぼ同じ意味で、「(作品などの)表現、描出」(リーダーズ)。
photo-realistic rendersは「写真さながらのイメージ、描写」ということ。
実際、添付した写真を見ればわかると思う。
スター・ウォーズ・ファンも、コスプレーヤーも満足の1冊Star Wars: The Lightsaber Collection: Lightsabers from the Skywalker Saga, The Clone Wars, Star Wars Rebels and more、日本語版の発売はあるだろうか?
2019年公開の『スカイウォーカーの夜明け』によって、『スター・ウォーズ』スカイウォーカー・サーガの幕は閉じられた。だが、1977年に上映開始されたシリーズの伝説は永遠に語り継がれる。今後多くの人たちがスター・ウォーズ映画をディズニープラス(Disney+)やDVDで楽しみ、その魅力を伝えることだろう。フォースは受け継がれる。
シリーズ終結に当たって、大変光栄なことに、人気サイトTHE RIVERにスター・ウォーズ翻訳について記事を書かせていただける機会をいただいた。
本日のGetUpEnglishは特に英語と翻訳に関係のある部分をご紹介したい。
https://theriver.jp/sw-novel-point/
映画では読み取れないキャラクターの感情をいかに訳すか?
2017年10月に、HMV&BOOKS TOKYOで開催された「スター・ウォーズ読者の日2017(Star Wars Reads)」(ウォルト・ディズニー・ジャパン出版部主導)のスペシャル・トークショーで、スター・ウォーズのノベルの翻訳で何がいちばんむずかしいかと聞かれた。そこで何だろうかと考えてみたが、ひとつには描出話法(represented speech)の処理の仕方があると思う。
登場人物の思考や心のなかの語りを、地の文に投げ出された形で表現する描出話法、または自由間接話法(free indirect speech)は、小説でよく用いられる。
描出話法とは、「伝達部がなく、直接話法と間接話法の中間的な性格を持ち、普通クオテーションは用いられない。小説などで作者が主人公の心理を代弁したりするときに用いる話法」だ。
以下の例文を考えてみよう。
Luke’s resolution was firm. He could no longer bear the dull life on the sand island. He would leave Owen’s house, study the force under Obi-Wan, and save the galaxy.
ルークの決心は固かった。 僕はこの砂の惑星の退屈な生活にはもう我慢できない。 オーウェンおじさんの家から出て、オビ=ワンにフォースを学び、銀河を救うんだ。
これを「直接話法」(クオテーションで囲んだ言い方を出す)で書けば、
He said to himself, “I can no longer bear the dull life on the sand island. I will leave Owen’s house, study the force under Obi-Wan, and save the galaxy.”
となるし、「間接話法」(that節を使った書き方)で書けば、
He thought that he could no longer bear the dull life on the sand island and that he leave Owen’s house, study the force under Obi-Wan, and save the galaxy.
となる。
例文の“He could no longer bear the dull life on the sand island. He would leave Owen’s house, study the force under Obi-won, and save the galaxy.”がルークの心の中の語りとなり、英語はその代名詞heを使って書かれるが、この話法が用いられる時は、日本語では「彼」ではなく「僕」や「わたし」を主語にして訳すのが効果的だと思う。そして助動詞couldとwouldは現在の「推量」や「意思」を示すので、現在形で訳すのがよい。
では、実際に『スター・ウォーズ』のノベルで出会った描出話法が効果的に使われている部分を見てみよう。『エピソードI:ファントム・メナス』(講談社)にある表現を挙げる。
But for Anakin Skywalker, it was the first step in his life plan. He would build the fastest Podracer ever, and he would win every race in which it was entered. He would build a starfighter next, and he would pilot it off Tatooine to other worlds. He would take his mother with him, and they would find a new home. He would become the greatest pilot ever, flying all the ships of the mainline, and his mother would be so proud of him.
And one day, when he had done all this, they would be slaves no longer. They would be free.
だが、アナキン・スカイウォーカーには、これが自分の思い描く人生の第一歩だった。これまでのどのポッドレーサーよりも速いマシンを作ってやる。それに乗って、すべてのレースで優勝するんだ。次はスターファイターを作り、タトゥイーンを出てほかの星に行く。ママも連れていって、新しい家を見つけるんだ。銀河史上もっとも偉大なパイロットになって中央航路のありとあらゆる船を操縦し、ママの自慢の息子になるんだ。
いつかこういうことが全部実現したら、僕もママも奴隷じゃない。二人とも自由になれるんだ。
He would…のあたりは上で説明したように、「描出話法」で書かれているととらえて、「僕」を主語にして訳し(そうだとわかるのであれば、「僕」あるいは「わたし」などの言い方は削ってしまうほうが日本語としては自然だ)、助動詞wouldは現在の「意志」と認識し、現在形で訳すのがよい。
これは一部で、かなり長く書かせていただいているので、THE RIVERのサイトでご覧いただけますと、うれしいです。
https://theriver.jp/sw-novel-point/
読者プレゼントもあります。
https://theriver.jp/sw-ep9-jrnovel-present/
スター・ウォーズの翻訳は、富永和子、野田昌宏、石田享、そして稲村広香各氏ほか歴代の『スター・ウォーズ』のフルノベルの訳者のみなさんが、すばらしい訳業を残してきた。こうした名翻訳者の方々の偉大なる訳を常に参考にさせていただいていますし、各氏のすぐれた訳業に深く敬意を表します。
見本出来!
スター・ウォーズ全作(エピソード1~9)の小説を訳させていただいたのは、翻訳者として身に余る光栄なことです。
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スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け (ディズニーストーリーブック) (日本語) 単行本 – 2020/9/18
デレク・コノリー (原著), コリン・トレヴォロウ (原著), クリス・テリオ (原著), ジェイ ジェイ・エイブラムス (原著), マイケル・コッグ (著), 上杉 隼人 (翻訳)
映画『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』公式ジュニア・ノベル。
レイvsレン、そして現れた真の黒幕。光と闇の対決は最終決戦へ――!
ファースト・オーダーの最高指導者となったカイロ・レンは、未知の惑星エクセゴルにたどり着き、死んだはずの銀河帝国皇帝、パルパティーンの存命と企みを知る。
一方レジスタンスの指導者レイアのもとで修業を積んでいたレイは、パルパティーンが生きているという知らせに震撼する。そして手がかりを得るため、ポー、フィン、チューバッカらとともに惑星パサーナへと向かうが……。
映画では描かれなかった戦闘の舞台裏、キャラクターたちの葛藤など、貴重なシーンや情報がいっぱい!
本当のクライマックスがここにある―――!!
映画の名場面と人物相関図を含むカラーページ付き。
https://www.amazon.co.jp/dp/4065208068
上杉隼人(うえすぎはやと)
翻訳者(英日、日英)、編集者、英文ライター・インタビュアー、英語・翻訳講師。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、同専攻科(現在の大学院の前身)修了。訳書に『スター・ウォーズ』全作(エピソード I 〜IX、講談社)ほか、『STAR WARS クリーチャーズ&エイリアンズ大全 制作秘話と創造の全記録』『アベンジャーズ エンドゲーム』『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』(いずれも講談社)など、スター・ウォーズ、マーベル、アベンジャーズ、ディズニー関連書を多数翻訳。訳書に、チャーリー・ウェッツェル+ステファニー・ウェッツェル『MARVEL 倒産から世界No.1となった 映画会社の知られざる秘密』、リチャード・ホロウェイ『若い読者のための宗教史』、ジェームズ・ウエスト・デイビッドソン『若い読者のためのアメリカ史』、マット・タディ『ビジネスデータサイエンスの教科書』、ニア・グールド『21匹のネコがさっくり教えるアート史』(いずれもすばる舎)、ジョン・ル・カレ『われらが背きし者』(岩波現代文庫)、ウィリアム・C・レンペル『ザ・ギャンブラー ハリウッドとラスベガスを作った伝説の大富豪』(ダイヤモンド社)、ベン・ルイス『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』(集英社インターナショナル)ほか多数(70冊以上)。
いよいよ発売!
スター・ウォーズ全作(エピソード1~9)の小説を訳させていただいたのは、翻訳者として身に余る光栄なことです。
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スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け (ディズニーストーリーブック) (日本語) 単行本 – 2020/9/18
デレク・コノリー (原著), コリン・トレヴォロウ (原著), クリス・テリオ (原著), ジェイ ジェイ・エイブラムス (原著), マイケル・コッグ (著), 上杉 隼人 (翻訳)
映画『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』公式ジュニア・ノベル。
レイvsレン、そして現れた真の黒幕。光と闇の対決は最終決戦へ――!
ファースト・オーダーの最高指導者となったカイロ・レンは、未知の惑星エクセゴルにたどり着き、死んだはずの銀河帝国皇帝、パルパティーンの存命と企みを知る。
一方レジスタンスの指導者レイアのもとで修業を積んでいたレイは、パルパティーンが生きているという知らせに震撼する。そして手がかりを得るため、ポー、フィン、チューバッカらとともに惑星パサーナへと向かうが……。
映画では描かれなかった戦闘の舞台裏、キャラクターたちの葛藤など、貴重なシーンや情報がいっぱい!
本当のクライマックスがここにある―――!!
映画の名場面と人物相関図を含むカラーページ付き。
https://www.amazon.co.jp/dp/4065208068
上杉隼人(うえすぎはやと)
翻訳者(英日、日英)、編集者、英文ライター・インタビュアー、英語・翻訳講師。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、同専攻科(現在の大学院の前身)修了。訳書に『スター・ウォーズ』全作(エピソード I 〜IX、講談社)ほか、『STAR WARS クリーチャーズ&エイリアンズ大全 制作秘話と創造の全記録』『アベンジャーズ エンドゲーム』『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』(いずれも講談社)など、スター・ウォーズ、マーベル、アベンジャーズ、ディズニー関連書を多数翻訳。訳書に、チャーリー・ウェッツェル+ステファニー・ウェッツェル『MARVEL 倒産から世界No.1となった 映画会社の知られざる秘密』、リチャード・ホロウェイ『若い読者のための宗教史』、ジェームズ・ウエスト・デイビッドソン『若い読者のためのアメリカ史』、マット・タディ『ビジネスデータサイエンスの教科書』、ニア・グールド『21匹のネコがさっくり教えるアート史』(いずれもすばる舎)、ジョン・ル・カレ『われらが背きし者』(岩波現代文庫)、ウィリアム・C・レンペル『ザ・ギャンブラー ハリウッドとラスベガスを作った伝説の大富豪』(ダイヤモンド社)、ベン・ルイス『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』(集英社インターナショナル)ほか多数(70冊以上)。
『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』(ディズニーストーリーブック、講談社)も無事来月刊行できることになりました。
昨日も書きましたが、『スター・ウォーズ』全作を翻訳できたのは、翻訳者として信じられないほど幸運で名誉あることであり、関係者のみなさま、そして読者のみなさまに心より感謝申し上げます。
今日のGetUpEnglishも『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』の訳出で心にのこったことをご紹介します。
映画でも小説でも、いちばん好きな場面のひとつは、ランド・カルリジアン(Lando Calrissian)とジャナ(Jannah)が最後に言葉を交わすあのシーンだ。
JANNAH: Where are you from, General?
LAND: The Gold system. Well, what about you, kid?
JANNAH: I don't know.
LAND: Well, let's find out.
スター・ウォーズ・ファンはもちろんご存知だが、このふたりは何か関係がある、それをにおわせつつ、映画も小説も終わってゆく。
『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』、小説を読んでいただければ、映画のよさを再確認していただけると思う。
『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』は9月18日発売予定。
『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』(ディズニーストーリーブック、講談社)も無事来月刊行できることになりました。
『スター・ウォーズ』全作を翻訳できたのは、翻訳者として信じられないほど幸運で名誉あることであり、関係者のみなさま、そして読者のみなさまに心より感謝申し上げます。
『スター・ウォーズ』の小説は映画にないシーン、キャラクターがたくさん登場する。
カイロ・レンがムスタファーでシスのウェイファインダーを手に入れるが、それが隠された場所を知らせるのが、the Eye of Webbish Bogだ。
スター・ウォーズ・ファンなら誰も知っているWookieepediaには以下の説明がある。
"I am the Eye of Webbish Bog. I know what you seek."
―The Eye of Webbish Bog, to Kylo Ren[src]
The Eye of Webbish Bog was a spider-like being that existed on the planet Mustafar. It was locked in symbiosis with a blind giant, living within a lake near the Corvax Fen. It claimed to have been tasked with guardianship of the Sith wayfinder of Darth Vader, and directed Supreme Leader Kylo Ren to its location after he destroyed the cultists protecting it.
https://starwars.fandom.com/wiki/Eye_of_Webbish_Bog
bogは「沼」だが、動詞として「泥沼に沈める; 妨げる, 遅滞させる」(研究社 新英和大辞典)のように使われる。
○Practical Example
We mustn't get bogged down in details.
「詳細を速やかに明らかにしなければならない」
Eye of Webbish Bogはもちろん『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』に登場する。
そしてこれが生息していたムスタファーはオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーが死闘を繰り広げた場所だ。
ここでアナキン・スカイウォーカーは死に、ダース・ベイダーが誕生する。
『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』はスター・ウォーズのこれまでの歴史がぎっしり詰まった1冊だ。
物語としても非常に読み応えがあると思う。どうかご期待ください!
こちらもいよいよ❗ 9月発売。
Star Wars全作(エピソードI~9)の小説を訳させていただいたのは、翻訳者として身に余る光栄なことです。
2020.09.16
スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け
デレク・コノリー,コリン・トレヴォロウ,クリス・テリオ,ジェイ ジェイ・エイブラムス,マイケル・コッグ,上杉 隼人
『スター・ウォーズ』エピソードI~VI(講談社文庫)につづいて、『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』(ディズニーストーリーブック)、そして最新作『スカイウォーカーの夜明け』まで、スター・ウォーズ作品を全作翻訳させていただけるのは、翻訳者として身に余る光栄なことです。みなさまにひたすら感謝します。
『スカイウォーカーの夜明け』には映画には登場しないキャラクターや場面もふんだんに出てくるうえに、キャラクターの感情が実にドラマチックに描かれています。
どうかご期待ください!
https://starwars.fandom.com/wiki/Star_Wars:_The_Rise_of_Skywalker:_A_Junior_Novel
May the Force be with you always...
『スター・ウォーズ』エピソードI~VI(講談社文庫)につづいて、『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』(ディズニーストーリーブック)、そして最新作『スカイウォーカーの夜明け』まで、スター・ウォーズ作品を全作翻訳させていただけるのは、翻訳者として身に余る光栄なことです。みなさまにひたすら感謝します。
『スカイウォーカーの夜明け』には映画には登場しないキャラクターや場面もふんだんに出てくるうえに、キャラクターの感情が実にドラマチックに描かれています。
どうかご期待ください!
https://starwars.fandom.com/wiki/Star_Wars:_The_Rise_of_Skywalker:_A_Junior_Novel
May the Force be with you always...
5月4日、May the 4thは、May the Force(be with you).にかけて、「スター・ウォーズの日」です。昨年12月に公開されたシリーズ最終作『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』のDVDも発売され、ネット配信もされているので、この映画を中心に、スター・ウォーズ・ファンはstay homeでも盛り上がっているようです。
わたしもStar Warsの大ファンなので、本日のGetUpEnglishは最新作The Rise of Skywalkerにあったセリフを紹介します。
レイアがレイにドロイドのやさしさと賢さを伝えるこのセリフ。
“Never underestimate a droid.”
「ドロイドを侮っちゃだめ。」
レイもこれを知ってのちに同じ言葉を繰り返す。
今回もドロイドのR2-D2とC-3POの名コンビが大活躍した。実際、シリーズ全作I~IXまで通して出てくるのはこの2体のドロイドだけだ。
C-3POのセリフが泣かせる。
“In the event I do not return, I want you to know you have been a real friend, Artoo. My best one, in fact.”
「戻ってなかったときのために、言っておきたいけど、R2、おまえは本当にいい友達だったよ。最高の友達だった。」
もうひとつ。
“Taking one last look, sir, at my friends.”
「最後にメモリーに焼きつけているのです。友達の姿を。」
ランド・カルリジアンのこのセリフもイカしている。
“Leia sent me a transmission. Told me you might need a helping hand,”
「レイアから連絡を受けてな。助けてやってほしいと。」
そして最後のパルパティーンとレイの対決における名セリフ。
Palpatine: “Let your death be the final word in the story of the Rebellion. You are nothing. A scavenger girl is no match for the power in me. I am all the Sith.”
「反逆史の最後を、おまえの死の描写で終わらせよう。この小娘が! たかがガラクタ漁りが余の内なる力に勝てると思うか? 余こそシスのすべて。」
Ray: “And I am all the Jedi.”
「わたしこそ、ジェダイのすべて。」
すでに翻訳してゲラ校正待ちのStar Wars: The Rise of Skywalker: A Junior Novelには上のセリフはもちろんのこと、映画でわからなかったキャラクターの感情が実にドラマチックに書かれている。たとえば、最後にレイとベンがフォースを通じて交わす会話、触れ合いには、誰もが感動するだろう。
そして映画には登場しないキャラクターや場面もふんだんに出てくる。
どうかご期待ください!
https://starwars.fandom.com/wiki/Star_Wars:_The_Rise_of_Skywalker:_A_Junior_Novel