久しぶりに、大笑いしながら、大泣きした映画、Ode to My Father
飛行機の中で見たのだけれど、涙がどんどん出てきてとまらなかった。
↓1950年朝鮮戦争から現在までの韓国人男性が主人公
https://en.wikipedia.org/wiki/Ode_to_My_Father
アシアナの映画紹介コラムには、「韓国から西ドイツの炭鉱に出稼ぎにいった男性が、将来の伴侶を見つける話」と書いてあっただんだけれど、全然ちがう!!!そもそも、話は、すさまじい「朝鮮脱出」のシーンから始まってて、まさに日本の大連からの引き揚げもこんなかんじだったの?って思うくらい迫真迫る撮影技術。
朝鮮戦争で妹と父を失った男性が、家族の大黒柱として母や妹・弟を支えるため、西ドイツで過酷な労働に耐え、ベトナム戦争にも従軍し、妹はアメリカにいることがわかって再会はできたけれど、父親は行方不明のまま・・・・主人公は、年老いては子どもに自分の事を理解してもらえない孤独と戦う。ドラマのような話で、いろんな人の話をつなぎあわせて映画にしたのではないかな?
とはいっても、政治色はまったくないし、喜劇的要素がふんだんに盛り込まれてて、大笑いしてしまうシーンもたくさん。
久しぶりに心を揺さぶられる映画を見れて、とても有意義だったカンボジアへのフライト。離散家族のつらさは、体験してみないとわからないし、戦後70年でやっと語り始めている人たちもいるくらいだから、カンボジア人も家族を失った苦しみを今でも負い続けて生きている人はたくさんいるんだろうなと思う。