ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

人身取引対策:警察へのトレーニング

2010年08月19日 | 女性の自立


SISHAという、オーストラリアの警察官だった方が
立ち上げたNGOは、積極的に内務省の警察へ人身取引
対策の研修を実施しているそうな。

今回、新しい研修マニュアルが完成してお披露目会に招待され
たので、人身取引関係の人たちとも久しぶりに情報交換
しようと思って、顔を出しに行ってみることに。
会場はラッフルズホテル。

SISHAの最終的な目標は、カンボジアの警察官全員が
人身取引事案だけでなく、どんな事案でも適切に対応でき
るような能力を身に付けてもらうまで研修を実施することだそう。

とはいえ、「子どもがタイに売られちゃった!」って夜中に警察に
飛び込んでくる親に対して、どうやって適切なサービスを提供
するかは、すさまじく大変な課題。

警察のトレーニング、わたしもNGOにいた時にかなり
かかわって様子をみてきたけれど、まあ、基礎的なこと
わかってないから大変なんだよなあ・・・・地方にいく
と、中卒の警察官とかもいるし、警察学校もまともに
機能してないし。

ああああ、課題の多い国だあ。


それにしても、このマニュアルお披露目会、なんで
一流ホテルでやらないといけないんだろ。
わたしは別件があったので、超残念ながら(!!)夕食を
食べずに退席したけれど、飲み放題で1人あたり3000円く
らいはかかってるのではないだろうか。
出席者の半分以上は外国人だし。

言い出したらきりないけれど、こういう不思議なことって
援助の世界には多いんだよなあ・・・