1963年8月28日、ワシントン大行進(The March on Washington)で20万人が集まった、米国公民権運動(Civil Rights Movement)から、今年が50年です。米国の黒人差別から解放の節目の集会でした。指導者 マルチン ルーサー キング Jr.の 感動的な演説”I have a dream"があった集会です。1960年代を象徴するイベントでした。
ちょうど50年の節目、日本の新聞も、一面コラム、朝日の天声人語、日経の春秋で書いたのを始め、米国内の50周年行事を報道しています。
読みながら、記者・執筆者が、50年前の事象・歴史のように扱っていることに、苦笑に似た感じを持ちました。現役記者にとっては、1960年代は歴史でしょうか。
ワタシ、この1963年8月=昭和38年は、翌年から某新聞社入社が決まっていた21歳です。リアルタイムに、アメリカ公民権運動、ワシントン大行進を感じていたわけではありませんが、アメリカのフォークソング・プロテストソングに接しつつある頃でした。
しばらくして、ジョーン バエズを知り、ボブ ディランを知り、ギターを抱えるようになっていきます。
*ワシントン大行進を伝えるニュークタイムズの一面。
*今は、全世界におきたことを、瞬時に日本で知ることができます。50年前の1960年代には、ワタシらは4,5年遅れて知ったという状況だったでしょう。ワシントン大行進のキング牧師の< I have a dream>の演説を、すぐに新聞やテレビで知ったわけではありません。レコード・LPしかも輸入盤で知ったのです。レコードから流れる演説< I have a dream>を何度も聞き、やっと感動を知ったのです(Folkway Record FH5502)。
*学校の寮にいました。新聞は時々みていました。テレビなんて、ワタシが買ったのは、この5年後ぐらいでだったでしょう。翌年1964年10月が東京オリンピック。トイレなし風呂なしアパート暮らしで、テレビは、まだ買えませんでしたね。*<I have a dream>の前座!!には、何人かのフォークシンガーがつとめています。オデッタは、”Oh freedom(おお 自由よ)"、23歳のボブディランは、”Ballad of Medgar Evers"を歌いました。
22歳のジョーン バエズは、"We shall over come"を歌っています。
"We shall over come"(勝利の日まで)は、その後、ワタシらもまた、しょっちゅう、皆で歌っていました、大阪です。集会、デモ行進、道端で、いつも歌っていました。
もちろん、今でも歌えます。今また、"We shall over come"(勝利の日まで)を歌いながら1960年代に感じていた<第三次世界大戦を語るブルース(ボブ ディラン)・・・・同じような感じを持っているのです。
【おまけ】*これは、ワシントン大行進 集会の<出演者パス>です。プラットホーム・ゲストと書いてあります。本物です。・・・ウソです。レプリカです。・・・今や何でも売っているのです。
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