今年も神社やお寺に初詣に出かけました。
神社でもお寺でも構わないようです。
昨年も書いたのですが、除夜の鐘はお寺の行事であり、初詣とは一体として考えられことから、なにも初詣は神社でもお寺でも良いようです。
回数も時期も取り立てて決まっている訳ではないようです。
と言う訳でもないのですが、今年も多くの神社・仏閣をお参りしてきました。
そこで気になったのが、神社、神宮との違いは、なんなのかと言うことです。
分かりやすく、簡単に言えば・・・・
神社とは、神様が降りてくるところで、用が済めばお帰りになる。
神宮とは、神様が常駐しているところ。
と言うことになるようです。
単に「神宮」と言えば、伊勢神宮のことですが、その他の神宮は、朝廷がお供えを渡す神が記されており、天皇家や大和朝廷東征に関係の深い神社だそうです。
この考えで行くと、神宮とは、伊勢神宮・香取神宮・鹿島神宮ということになり、その他の神宮は明治以降に称されたものです。
神宮の神様は、高天原の神で天神(アマツガミ)と呼びます。
他の高天原系の神様や地祇(高天原以外の神様/クニツガミ)の中で、古い神様を祀る神社や各地の代表的な神社を”大社”と呼ばれています。
昨年の水彩画から 昨年の5月 須磨寺を訪れて・・・・ F8号
明治以後、神社は国家神道といって、神社庁という国の役所の管理下におかれます。
官幣社、国弊社(国や知事からのお供え)の別があり、大社、中社が指定され、天皇が祭神の神社などが新しく作られ神宮が増えました。
その神宮が、明治神宮・橿原神宮・平安神宮・北海道神宮などです。
現在は、政教分離となり、どれを名乗るのも自由とはなっていますが、そこは歴史的経緯などを踏まえ、神宮・大社を名乗っています。
”大社”の称号は、かって官国弊社制度の時は出雲大社を指していましたが、戦後は春日大社、住吉大社などが名乗っていますが、いずれも、旧社格が官幣大社、国幣大社の神社です。
昨年の水彩画から
昨年10月に訪れた金比羅さんにて F6号
それ以外にも”宮”とか”明神”などの呼称もあります。
「宮」の称号は、親王を祀っている神社に用いられますが、東照宮や天満宮、八幡宮は慣習的に称号を用いてようです。
”明神”も神道の神様の称号の一つで、有名なのは、豊国大明神、神田明神が有名です。
”権現”というのもありますが、これは仏教系の神号として用いられます。
明神も権現も、「神が権(かり)に現れる」とか「仏が権(かり)に神の姿で現れる」という考えがあります。
日本の場合、神は仏の信者を守護するという神仏習合という考えで、明神とか権現と呼ばれ、信仰の対象となっています。
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