先回の続きです。
高家の吉良上野介は、5万3千石の大名である浅野内匠頭より、位は下です。
官位とは、官職と位階のことで、官職を各々相当する位階に配して等級を定めることをで、律令制によって体系つけられていました。
位階は、皇族とは別に、臣下は正一位から少初位下の30階級ありました。
江戸時代には、武官官位として、官位を武士の統制の手段として利用されていました。
束帯 狩衣
高家の吉良上野介の位階は、従四位下に対して、大名の浅野内匠頭は、従五位下で位階では、上野介の方が上位にありました。
官職の上野介は、上野国を治める国司の次官で、内匠頭は、内医療の長官で宮中に努めた金銀工の束めですが、江戸時代には、「○○守」、「○○頭」等の官名名乗りは官位ではありませんでした。
大紋・長袴
衣装も最も正式な装束である「束帯」から「直衣」、「狩衣」(公家の一般日常装束)、「直垂」(武士の装束)とありますが、江戸時代には、四位は「狩衣」、五位は「大紋」となり、通常礼服として「大紋直垂」で長袴を用いました。
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