徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

鉄道ビジネスと経済 ⑧ -車両1両の値段は・・・-

2012年11月11日 12時45分27秒 | 鉄道のよもやま話

「通勤電車は約1億円、新幹線は約3億円」と、1両当たりの新車価格の相場だそうです。

10両編成に通勤電車は、約10億円ですが、特急電車は、通勤電車より高く、7両編成で10億円を超えると言われています。
新幹線の16両編成で約40億~50億円になります。

と言っても詳細な価格は、一般消費者が買うものではないので、企業秘密になっています。
が、「グッドデザイン賞」を受賞した車両の一部の価格は公表されています。

そこで、新型車両の価格は、次のようです。

                                             1両の価格 
  JR東日本   E1系     日本初の2階建新幹線車両     3億6000万円
  JR西日本   500系    初の営業時速300Km/H      2億9000万円
  
  JR西日本   281系    特急はるかに投入           1億6000万円
  JR九州     885系    振り子式電車 かもめなどに投入  1億8000万円

  JR東日本   209系    京浜東北線などに投入           9000万円
  JR西日本   223系    直流近郊型                1億2000万円

  
     E1系 2階建新幹線車両                500系   


  1両の価格は上記ですが、それが新幹線のように16両編成ともなれば、40億以上かかり、その編成数ともなれば、それこそ莫大な費用がかかります。

  
   特急 はるか                           223系 都市近郊型   

ここでも、費用削減に日夜努力しています。
が、一般の家電製品のように劇的に価格が下がっていますが、鉄道車両はそういう訳にはいかないず、ある資料によると、1994年~2003年の平均車両価格は、1億5900万円に対して、2004年以降は、1億4700万円で価格は大きく変わっていません。
(国土交通省鉄道部会資料 調査対象は、大手私鉄)

それでも、「寿命半分、値段半分、重さ半分」を目指してカットに務めているそうです。
例えば、車両と車両の貫通扉の数を減らしたり、ブラインドのカーテンを廃止したりしているのですが、それでも価格は下がりません。

ステンレス製の車両も増えていますが、鋼製に比べ、強度、耐食性、軽量化などで大幅に優れているのですが、価格は高くなります。

あとは維持費の削減ですが、車両の検査コストは、大幅に削減されています。
それは、検査周期が大幅に長くなったからだそうです。
勿論、安全面は維持されながら、部品の強度や消耗品の減少などが大きな要因だそうです。

乗用車の2倍以上の寿命がある鉄道車両は、その分、維持補修費用も大きく、30年間の使用によるそれは、2億円以上にもなり、新車両価格を越えてしまうようです。

長きにわたり、鉄道車両のコスト構造には、大きな変化はありません。
1両1億円以上で、維持補修費用が700万円以上と言われる車両に乗って、日常、通勤・通学や旅行に出かけているのです。

その一方で、車両にかかる費用以外に、電気代とかその他の部署で費用削減に務めています。

その他の鉄道車両1両の値段は、下記を参照してください。
 http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Race/2520/nedan.htm
  



最新の画像もっと見る

コメントを投稿