今日は、1年で最も夜の長い日・・・・冬至です。
この日より、日が伸び始めることから古くは、この日を年の起点とも考えられたこともありました。
冬至は、二十四節気の一つで、度々このブログでも二十四節気について書いてきました。
が、今一度述べます。
太陰暦の日付けと季節を一致させるために考案されたもので、明治5年まで使用されました。
現在「旧暦」と呼ばれていますが、今でも季節の移り変わりをあらわす言葉として広く用いられています。
寒さは、来年1月5日ごろ、二十四節気の「小寒」から節分までの期間が「寒」で、寒さはこれから本番となります。
この冬至には、冬至南瓜(かぼちゃ)と柚子風呂という習慣が残っています。
”かぼちゃ”は、金運にも通じ、保存が出来、保存中の栄養素の損失が少なく、この時期の貴重な栄養源となりました。
”かぼちゃ”の栄養成分の特徴は、何と言っても”カロチン”を多く含んでいることです。
”カロチン”は、体内でビタミンAにかわって、肌や粘膜を丈夫にし、感染症などに対する抵抗力をつけてくれます。
「冬至にかぼちゃを食べると風邪がひかない」といわれるのはこのためです。
ちなみに、”かぼちゃ”は16世紀中ごろ、ポルトガル船に乗ってカンボジアからもたらせ、”かぼちゃ”の名は、この時の伝来先に由来しています。
過去の水彩画作品① 2008年9月作 F8号
柚子風呂は、無病息災を祈る行事で、5月5日に「しょうぶ湯」と同様「願掛け」なのです。
では、この時期、なぜ、柚子 なのでしょうか?
柚子がこの時期、旬を向かえることにもよるのですが、まず、”ゆず”には「融通(ゆうずう)が利くように」という願いが、ダジャレで込められています。
ダジャレと言えば、この風呂に入る湯治(とうじ)には、この時期の冬至にも懸けられているのです。
柚子は、血行を促進させ、身体を芯から温められ、新陳代謝も活発になり、疲れや痛みがとれ、冷え性にも効果があります。
まさに、柚子風呂は、この時期にはなくてはならない習慣となったようです。