てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

てつがくカフェ@ふくしま特別編5―「小さき声のカノン―選択する人々」―

2015年02月27日 06時59分55秒 | 開催予定
また、あの〈3.11〉がやってきます。
てつがくカフェ@ふくしまでは、この時期に〈3.11〉特別編として震災・原発事故をテーマとした哲学カフェを開催して参りました。
テーマは「いま、健康をてつがくする―福島で人間らしく生きるために―」、「あの日から1年、〈3.11〉で何が変わったか―震災・原発をめぐって―」、「フクシマはどこへ―絶望と怒りの淵から―」、「忘れる力は必要か?」と、その時々の問題意識に合わせて設定して参りましたが、
今回は、これまでとは趣向が異なり、フォーラム福島さんのご協力を得て、なんと、あの鎌仲ひとみ監督の新作映画「小さき声のカノン―選択する人々」を鑑賞し、〈3.11〉以後の福島/日本社会を考える機会を設けさせていただきます。
しかも、この映画は東京と福島で同日に全国初上映となります!
そして、なんと、鎌仲ひとみ監督もこの哲学カフェに参加して、一緒に語り合っていただきます!

この映画は、原発事故後に被曝から避難する人々/避難せずに福島へ残った人々の葛藤を中心に描いたドキュメンタリー作品です。
震災・原発事故から4年が経とうとしているにもかかわらず、「被曝」をめぐっては依然として解決の見通しが立っていません。
しかし、一方で、日常でその話題を口にすることも、ほとんどなくなっているのではないでしょうか。
そこには様々な思いがあるはずです。
この映画には被曝をめぐって葛藤するお母さんたちの「小さき声」が響いています。
この声に共鳴する方もいるでしょう。
他方、そこに不協和音を聴き取る方もいらっしゃるでしょう。
けれど、お互いにその立場立場において、「小さき声」を上げられずにいる葛藤があると思います。
今回の特別編では、各々の立場を超えて、その言葉にならない声を聴き合いながら、この問題をともに考えていく機会としたいと思います。
ぜひ県内外から多くの皆さまにご参加いただければ幸いです。

【日 時】2015年3月7日(土)
    上映時間13:30~15:40・哲学カフェ16:00~18:00 
【場 所】フォーラム福島
【前売り券】1,500円 
 
   ※ 前売り券ご購入の方には、映画には収録されていないインタビューが記録されている特典DVDが付いてきます。
   ※ 前売り券はフォーラム福島でもお買い求めいただけますが、こちらのメールにご連絡を下されば手配できます。
  ⇒fukushimacafe@mail.goo.ne.jp
   ※ 当日券は1,700円で、特典DVDは付きません。

【ゲスト】鎌仲ひとみ(監督)・牧野英二(法政大学教授)
【主 催】てつがくカフェ@ふくしま・フォーラム福島