てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

てつがくカフェ@ふくしま特別編2020 「哲学対話と教育復興」

2020年02月20日 17時18分33秒 | 開催予定
今年のてつカフェ特別編は「教育復興シンポジウム」との共催となりました。

2011年に福島大学人間発達文化学類や福島県内の市町村教育委員会等々の組織が連携して、

「大震災後の福島県の教育復興を進める会」を立ち上げ、

特別編と同様、毎年1回「教育復興シンポジウム」が開催されていたそうです。

9回目となる今年は哲学対話を取り上げることになり、

そのため我が「てつがくカフェ@ふくしま」にお声がかかりました。

時期的にこちらの特別編と重なるので、

同時開催という形でよければということでお引き受けすることになりました。

というわけで今年のテーマは「哲学対話と教育復興」です!




てつがくカフェ@ふくしま特別編2020
 (教育復興シンポジウムⅨ)
【テーマ】哲学対話と教育復興
【日 時】2020年3月7日(土)
     13:00~17:00
【場 所】福島市市民活動サポートセンター

       (チェンバおおまち3階)

参加費無料・飲み物代無料
事前申し込み不要(直接会場へお越し下さい)
問い合わせ先:onohara@educ.fukushima-u.ac.jp



あちらのシンポジウムとこちらの哲学カフェを両立させるため、

今回は2部構成でプログラムを組んでみました。

教育復興事業やアンケート調査に関する報告のあと、

第1部のシンポジウムでは教育現場における哲学対話の取り組みを3例紹介します。

1つは、ふたば未来学園の中学校における哲学対話の授業。

2つめは、県教委が県内の高校生を集めて行っている哲学カフェ「生き方セミナー」。

3つめが、今年度から福島大学で始まった「哲学カフェ」の授業。

こうした実践事例の報告を承けた上で、第2部の出席者全員による哲学カフェに入っていきます。

哲学カフェのテーマは「復興と教育を考える」。

あえて、教育手法としての哲学対話を直接のテーマとはせず、

復興や教育をめぐって様々な問題について語り合えるように、

ざっくりとしたお題を立ててみました。

今回は「てつがくカフェ@ふくしま」の経験者・常連さんばかりでなく、

哲学対話とか哲学カフェが何のことかまったくわからない、

教育復興シンポジウムのほうの常連さんたちも大勢参加されると思われるので、

哲学対話について考えるというよりは、皆さんに哲学対話を体験してもらうことを狙いとしました。

「復興」とは何か、「教育復興」とは何か、これからの教育をどう復興していったらいいのか、

復興を担う人材にはどのような力が求められるのか、復興において教育の果たすべき役割は何か等、

復興や教育をめぐる様々な問題について皆さんと話し合うことができたらと考えています。

もちろんその中で、哲学対話という新しい教育手法の有効性についても議論することができれば、

第1部と第2部の連続性はより高まることでしょう。


今回は13時から17時までの開催となります。

いつもの時間に来たのではすぐに終わってしまいますからご注意ください!

「教育復興シンポジウム」との共催によって、

これまでまったく関わることのなかった新しい方々と対話の通路が開かれることを期待しております。

「てつがくカフェ@ふくしま特別編」は誰でも気軽に対等に、

安心して何でも話し合える場です。

初めての方でもお気軽にご参加ください。

てつがくカフェ@ふくしま報告2020.2.15.「日本は近隣諸国とどう付き合うべきか?」

2020年02月16日 08時00分00秒 | 定例てつがくカフェ記録
2月15日(土)福島市市民活動サポートセンターで開催された
定例てつがくカフェについて
世話人の石井が報告をさせていただきます。

今回は「日本は近隣諸国とどう付き合うべきか?」という
人を選ぶテーマであるにもかかわらず、28名の参加者に恵まれました。

本日も定刻通り16:00にスタートしました。
ファシリテーター(進行役)から「対話のルール」について説明を受けてから開始されます。


「対話のルール」についての詳細は本ブログの左側にあるカテゴリーの
【てつがくカフェの趣旨・ルール】をご覧いただければと思います。

ざっくりと解説すると「てつがくカフェ」では
参加者同士で自由な意見を出せるように
「どんな意見を言ってもいい」
「人の話はさえぎらずに最後まで聞く」
「人の意見に反論してもよいが相手の人格を否定してはいけない」
といったいくつかのルールを設けており、その中で参加者同士で対話を重ねていきます。

なお発言を強要されることもないので、飲み物を片手に人の意見を聞いて自分の頭の中で考えるといった参加の仕方もあります。

今回は、「近隣諸国とはどの国までを指すのか?」「アメリカも実は近隣と言えるのではないか?」といった意見から
ロシアや中国、韓国との領土問題から原発の汚染水問題に日中韓の歴史教育問題、
さらにアメリカとカナダとの関係やイギリスの欧州連合離脱(ブリクジット)の問題に、
ペリーの黒船から映画『パラサイト 半地下の家族』まで多岐にわたって語り合いました。













そして、定刻通り18時で終了。
最終的な板書はこちら↓


ご参加いただいた皆様どうもありがとうございました。

また、恒例のサイゼリヤで行う懇親会にも13名の方にご参加いただきました。


ここで事務連絡ですが、これまでポスターを掲示いただいておりました福島駅から諸事情により
コラッセふくしま1階のふくしま情報ステーションにポスターの掲示を移ることとなりました。

そのほか、「こくちーずプロ」というイベント情報サイトに
「てつがくカフェ」の3月と4月のイベント情報を掲載いたしましたので、
こちらもご覧いただければ幸いです。

【3月のてつがくカフェ】
https://www.kokuchpro.com/event/12e4a2db6e45b39ae1cd7b60e1d05470/

【4月のてつがくカフェ】
https://www.kokuchpro.com/event/bd8a4271f9d03236bc30c629b3e8fd87/

最後になりますが、
来月は3月7日(土)13時から福島市市民活動サポートセンターで
「てつがくカフェ@ふくしま特別編2020」を開催いたします。
いつもより早い時間帯での開催となりますので、お気をつけてお越しくださいませ。
テーマは「哲学対話と教育復興」です。
2部形式で1部がシンポジウム、2部が哲学カフェとなります。

それでは皆様また来月の「てつがくカフェ」でお会いしましょう。