てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

てつがくカフェ@ふくしま2021.7.17. 「インターネットは社会をどう変えたのか?」

2021年06月20日 05時30分00秒 | 開催予定
7月はインターネットが社会に与えた変化について皆様と語り合いたいと思います。

てつがくカフェ@ふくしま2021.7.17.
【テーマ】「インターネットは社会をどう変えたのか?」
【日 時】2021年7月17日(土)
     16:00~18:00
【場 所】福島市市民活動サポートセンター A会議室&ZOOM

       チェンバおおまち3階 (福島市大町4-15)
【参加費】無料 (飲み物は各自ご用意ください)
【事前申し込み】会場参加:不要 (直接会場にお越しください) 
        オンライン参加:要(問い合わせ先までメールをお送りください)
【問い合わせ先】fukushimacafe@mail.goo.ne.jp







今回も会場とオンラインの同時開催となります。

会場参加をご希望の方は、お申し込みは不要となりますので、直接会場にお越しください。

また【「てつがくカフェ@ふくしま」当面の開催方針(2020年7月10日現在)

の記事をお読みいただき、マスク着用等のルールを守ったうえでご来場いただければ幸いです。



オンライン(Zoom)参加をご希望の方は、

オンラインミーティングにアクセスするためのURL等をお送りいたしますので、

問い合わせ先まで参加申し込みのメールをお送りください。


上記のように二通りの参加方法がございますので、ご都合に合わせてご参加ください。




さて、今回の「インターネットは社会をどう変えたのか?」というテーマですが、

まずはその歴史について触れた方が議論しやすいかと思いますので、

日本におけるインターネットの歴史」というサイトで

まとめられていた一部を抜粋して紹介させていただきます。


1995年:インターネット接続機能が搭載された「Windows95」が発売され、個人でインターネット利用が容易となり、爆発的に普及

1996年:日本におけるインターネットの人口普及率3.3%。「Yahoo! JAPAN」日本語版がサービスを開始

1999年:日本におけるインターネットの人口普及率 21.4%。ADSLが登場。携帯電話のインターネット接続サービスを開始

2000年:日本におけるインターネットの人口普及率 37.1%。「Google」が日本語の検索サービスを開始。「Amazon.co.jp」が日本でサービスを開始

2001年:「Wikipedia」日本語版が登場

2003年:日本におけるインターネットの人口普及率 64.3%。家庭向けの光回線が登場

2004年:「mixi」がサービスを開始

2007年:「YouTube」が日本語版のサービスを開始

2008年:「iPhone」が日本で発売を開始。「Facebook」、「Twitter」が日本語版サービスを開始

2010年:日本におけるインターネットの人口普及率 78.2%

2011年:「iPad」が日本で発売を開始。「LINE」がサービスを開始 

2013年:日本におけるインターネットの人口普及率 82.8%。フリマアプリ「メルカリ」がサービスを開始

2014年:「Instagram」の日本語版サービスが開始 

2016年:日本におけるインターネットの人口普及率 83.5%

2017年:「TikTok」がサービスを開始

2018年:「PayPay」がサービスを開始




一般家庭にインターネットが普及し始めてからというもの

情報の収集と共有が手軽に出来るようになり、

また自己表現や他者との交流も

以前よりも気軽かつ安価に行えるようになりました。



一方でスマホ依存やオンラインゲームへの高額課金

SNSでのいじめや炎上、

個人情報の拡散といった

ネットに関する事件やトラブルも

毎日のようにニュースで取り上げられています。



こうしたインターネットの利便性と危険性、

いわゆる功罪(=よい点と悪い点)について

個人の生活レベルで語られることも多いので、

テーマとして取り上げることも考えましたが、

社会全体としてインターネットの普及を捉えた時に

もっと広い視点から多角的に考えることが出来るのではないかと思い

「社会をどう変えたのか?」という問いの設定にさせていただきました。



インターネットの普及が企業や行政、地域をどう変化させたのか?

政治・経済・文化にどのような影響を及ぼしたのか?

情報化や国際化が劇的に進展していったことで、生じるリスクや可能性は?

などなど、上記以外にも当日は様々な問いの設定から

皆様と一緒に考えたいと思います。



「てつがくカフェ@ふくしま」は

インターネットに疎い人でも詳しい人でも

誰でも気軽に対等に、

安心して何でも話し合える場です。

初めての方もお気軽にご参加ください。

てつがくカフェ@ふくしま報告2021.6.19. 「オリンピックを考える」

2021年06月20日 05時00分00秒 | 定例てつがくカフェ記録
6/19(土)に開催された定例てつがくカフェについて

世話人の石井が報告させていただきます。


今回も会場&オンラインの同時開催となりました。

会場には12名、オンラインでは1名の

計13名の方にご参加いただきました。









定刻通り16時から始まりましたが、

ここで今回参加いただいた方の発言の一部をご紹介いたします。

【東京オリンピックについて】
・開催には反対したい
→東京五輪の観戦に小中学生を強制参加させるなんて許せない!
→開催に踏み切る人間のエゴや欲が表面化した

・政治の嘘(安心安全な開催?)や矛盾(飲食店は酒提供NGだが、選手村は飲酒・酒持ち込みはOKなど)に不信感が募る

・日本人のメダル獲得に沸いて、これまで起きてきた五輪開催までの問題(不正招致など)を忘れてしまうのか?

【安倍元首相のアンダーコントロール発言】
・(福島県民として)「ふざけるな!」と言いたい

・福島第一原発がアンダーコントロール出来るというのであれば、新型コロナもアンダーコントロール出来るということか?

・都合のいい言葉の整合性としてこの発言を捉えている

・「3.11」のときは東北とそれ以外の地域とでは温度差があったが、今回のコロナ化ではある程度国民に一体感(五輪中止・延期)がある

・コロナによって放射線問題が風化してきているのでは?

【コロナ禍という状況での開催】
・何を持って成功とするのか?
→IOCは開催出来たら成功、政府は政権が維持出来たら成功、JOCは盛り上がったら成功、国民は日本人がメダルを取れたら成功など、立場によって変わるのでは?

・途中中止はあり得るのか?
→オリンピックだけやって、パラリンピックはやらないことは十分あり得るのでは?(「儲からない」「視聴率が取れない」などの理由で)

・戦時下の状況と似ている
戦争:権力者が戦争を扇動し、軍隊を動かし、国民を強制的に動員する
五輪:政治家が開催を扇動し、企業を動かし、国民に応援や参加、ボランティアを強制する
→バッハ会長の発言(「犠牲を払うべき」)が「安全な場所に隠れて戦争を賛美し、他人には愛国心や犠牲精神を強制して戦場に送り出す」という小説(『銀河英雄伝説』)のセリフとリンクした

・感染爆発や変異株の蔓延などオリンピックで起きたらどうするのか?
→マスコミは取捨選択するのでは?(各競技のハイライトや名シーンといった五輪のニュースとコロナの不安を煽るニュースとのバランス)

・選手が感染した場合(団体競技ではチームに感染者が出た場合)、不戦敗というルールになるのでは?
→そうした状況になった場合、果たしてそれは金メダル(世界一)に値するのか?(五輪という大会の価値に疑問)
→「コロナに勝った証」というからには感染した=負けということでは?

【オリンピックは必要か?】
・これだけの税金を投入してまでやることか?

・平和の祭典といいつつ、国威発揚や国家間の競争といった側面もある

・アスリートを利用した金儲け(資本主義の流れは止められない)

・過去五輪が戦争によって中止された=五輪が戦争に負けたという図式で捉えるなら、コロナに負けたっていいのでは?

【スポーツとは?】
・昔はオリンピック=アマチュアの大会ということだったのに、いつの間にかプロが出場するようになった(アマチュアリズムの淘汰)
→プロとアマチュアの違いとは?
→スポンサーがついているかいないかの差じゃない?

・スポーツ=良いものとされていて、また勝負事というものは注目されるため、結果政治的・商業的に利用されている(エンタメ化しやすい)

・選手の能力にはピークがあるのだから、今の4年に一度開催する方式はいかがなものか?

・「eスポーツを五輪の正式種目に!」という話には疑問
→チェスも正式種目に採用されていないのだから難しいのでは?
→そもそも「これってスポーツか?」と疑問に思う競技もある(カーリング、ビリヤードなど)


上記のような様々な意見があり、 議論が活発に行われました。

最終的な板書はコチラ↓





次回のてつがくカフェは、

7月17日(土)16時から福島市市民活動サポートセンターで行います。

テーマは「インターネットは社会をどう変えたのか?」です。


なお、会場参加にあたっては、新型コロナウイルス感染症対策のため、

マスク着用の上、ご来場いただきますようお願い致します。


また、オンラインによる参加をご希望の際は、

てつがくカフェのメールアドレスまでご連絡ください。


それでは皆様また次回の「てつがくカフェ」でお会いしましょう。

はじめてのてつがくカフェ in A・O・Z報告2021.6.5

2021年06月06日 07時00分00秒 | 世話人のつぶやき
6/5㈯にアクティブシニアセンターAOZ(以下アオウゼ)で行われました

第2回目の「はじめてのてつがくカフェ」について

世話人の石井が報告をさせていただきます。



昨年の10月に「はじめてのてつがくカフェ」と題して、

これまで「てつがくカフェ@ふくしま」に参加されたことのない方を対象に

アオウゼで「てつがくカフェ」を開催させていただきましたが、

好評につき今年度も同じ参加条件で募集したところ、

前回の参加人数(8名)を上回る20名もの方にご参加いただきました。



さて、前回はテーマは事前に決めずに、

当日参加者同士の話し合いで進行いたしましたが、

今回は「老い、そして若さとは?」といったテーマで語り合いました。



講師の先生の講演を聞くというスタイルのいわゆる講座とは違い、

講師は進行役となりテーマについてそれぞれ参加者同士で対話をはかるといった

「てつがくカフェ」の形式に初めての方は戸惑われたかと思いますが、

イベント自体は活発な議論が展開されておりました。


ここで参加されたみなさまのご意見を一部ご紹介させていただきます。

【老いについて】
・経験を積むこと=老いにも価値がある

・年を取ることは達成感を得られて嬉しい

・老いを感じるとき:病気や物忘れ、身体の衰え、時間の経過が早いなど

・心と身体の乖離がある

・退職後どうすればいいのか不安
→アオウゼで開催している講座などに参加してみては?

【若さについて】
・経験不足、無鉄砲さ、好奇心

・年齢は関係なく「今日用がある、今日行くところがあること」が大事

【シニアについて】
・経験を語り継ぐことが重要(戦争体験、3.11、コロナなど)

・年下に「説教」「自慢話」「思い出話」ではなく、「褒める」「将来の夢や目標を聞く」「謙虚に学ぶ」ことが出来る年上の方を尊敬している

【若者について】
・年長者からの抑圧への抵抗から新しい文化を作ってきた(カウンターカルチャー)

・若い世代が年長者の話を聞かないのはなぜか?
→自分の話しかせず、相手の話を聞かない相手との交流は望んでいないのでは?(「大丈夫です」という言葉で年上の話をブロック)


最終的な板書はコチラ







「てつがくカフェ」いかがだったでしょうか?

色々な意見を聞けて満足できた方、思っていたのとは違った方など

参加してみた感想はそれぞれ違うかと思いますが、

これを機に誰もが対等に何でも自由に思ったことを発言していい場として、

「てつがくカフェ」に少しでも興味を持っていただければ幸いです。



「てつがくカフェ@ふくしま」は

毎月一回、様々なテーマで開催しておりますので、

「ちょっと自分の話を聞いてもらいたい」

「みんなはどう思っているのかな?」

位の気持ちでお気軽にご参加していただければと思います。