てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

本日てつカフェ開催!

2018年02月17日 13時26分25秒 | 開催予定


本日はあいにくの雪ですが(午前中吹雪いていたのでビビりました)、

予定通りてつカフェ開催いたします。

ポスターの作成も遅れてしまったのですが、

何とか間に合わせて水曜日から各所に貼り出しておりました。

たぶん男子フリーも2時頃には終わって結果も出ていると思いますので、

オリンピックの感動もそのままに、

てつがくカフェにお越しいただければと思います。

てつがくカフェ@ふくしま特別編2018のご案内

2018年02月13日 16時10分11秒 | 開催予定
2011年の10月から毎年開催してきた「てつがくカフェ@ふくしま特別編」を
今年も開催いたします。
今回も昨年同様、3月11日のザ・デイに開催することになりました。
いろいろな経緯があって始まった「特別編」ですが、
昨年から「てつがくカフェ@ふくしま」のあり方も変わってきた以上、
これまでどおりの延長線上でただ「特別編8」として継続するわけにはいきません。
そこで今回は「@ふくしま」の存在意義そのものを問うてみることにしました。
特に「特別編」では東京からの世話人も参加して、
福島のウチとソトから震災・原発事故について語り合ってきましたが、
対話を続ける中で「温度差」や「分断」の問題、
「当事者」と「他者」といった問題等々が浮かび上がってきました。
はたして「てつがくカフェ@ふくしま」は〈3.11〉後の福島に、そして日本に、
市民どうしの対等な対話という文化を根づかせることができたのでしょうか。

【テーマ】
3.11後における「てつがくカフェ@ふくしま」の意義を問う
  ―震災の「当事者」と「他者」との関係を問い直す―
【日 時】2018年3月11日(日)
     15:00~18:00
【場 所】福島市市民活動サポートセンター 多目的ホール

      (チェンバおおまち3階)


参加費無料・飲み物代無料
事前申し込み不要(直接会場へお越し下さい)
問い合わせ先:fukushimacafe@mail.goo.ne.jp




震災・原発事故直後は「がんばろう日本」や「絆」といった美辞麗句が溢れ、
限界状況下における日本人の美徳や公共心の高さが喧伝されましたが、
その一方で福島からの避難住民に対する差別やバッシングは激しいものがありました。
それは時とともにエスカレートし、
福島のみならず日本中の弱者が攻撃対象となっていきました。
そんなギスギスした日本のなかで、草の根の市民が本音をぶつけあい、
思ったことを安心して何でも言いあえる場として哲学カフェは登場し、
日本各地に広まっていきました。
「てつがくカフェ@ふくしま」も「てつがくカフェ@せんだい」から派生し、
その後、「てつがくカフェ@ふくしま」からさらに「てつがくカフェ@いわて」、
「哲学カフェ@しぞ~か」、「パイデイア哲学カフェ@すぎなみ」、
「てつがくカフェ@あいづ」などがどんどん生まれていきました。

そこではこれまで日本において見られなかったような自由な対話が繰り広げられ、
相互に異なる唯一者としての人間たちが、互いの相違を理解し受け入れながら、
そのときどきのテーマについて思う存分語り合っています。
そこには本当の意味での自由と民主主義が息づいているようにも思われます。
しかしながら、それは日本全体や世界全体で見るならば、
ほんの局地的な現象にすぎず、世界は確実にそれとは反対の方向に歩んでいます。
哲学カフェには世界の趨勢を変える力はないのでしょうか。
「分断」や「温度差」を乗り越える可能性は残されていないのでしょうか。
「当事者」と「他者」との間隙を埋める術はないのでしょうか。
「てつがくカフェ@ふくしま」の8年を振り返りながら、
皆さんとともに考えてみたいと思います。
「てつがくカフェ@ふくしま」は初参加の方でも気軽に、対等に、
安心して何でも話し合える場です。
皆さまのご来場をお待ち申し上げております。

≪特別編世話人≫
相原博   (法政大学兼任講師)
大森一三  (法政大学兼任講師)
小野原雅夫 (福島大学教授)
齋藤元紀  (高千穂大学教授)
牧野英二  (法政大学教授)

てつがくカフェ@ふくしま2018.2.17.「文系学問は必要ないのか?」

2018年02月09日 18時29分00秒 | 開催予定
開催通知が遅れてしまって申しわけありません。
あらかじめ参加者の皆さんに予告していたテーマに関して、
元ネタの記事を探していたのですが、どうやっても見つからず、
その記事がなければ考えていた問いがそもそも成立しないので、
どうしようか悩んでおりました。
けっきょく予告していたテーマは撤回し、
別の問いを立てることにいたしました。


てつがくカフェ@ふくしま2018.2.17.
【テーマ】「文系学問は必要ないのか?」
【日 時】2018年2月17日(土)
     16:00~18:00
【場 所】福島市市民活動サポートセンター A-1会議室
      チェンバおおまち3階 (福島市大町4-15)
【参加費】無料 (飲み物も無料!)
【事前申し込み】不要 (直接会場にお越しください)
【問い合わせ先】fukushimacafe@mail.goo.ne.jp



今、日本では、政府与党と文部科学省の方針により、大学の文系学部を減らし、
その分、理系学部を増設していこうという政策が進められています。
要するに直接的に産業・経済(要するに目先の金儲け)に貢献しない学問は不要である、
というえげつない論理がまかり通っているわけです。
福島大学もそのご多分に漏れず、
震災・原発事故によってダメージを受けた県内の農業を振興すべく、
食農学類を新設することになりましたが、
それは人文社会学群を縮小することとセットで、
理系学部の増設が認められたわけです。

そもそも日本では開国以来、欧米から最新の学問を輸入してきたわけですが、
輸入にあたっては富国強兵に直接役立つ「実学」の輸入が最優先されました。
当時は法学や経済学などの文系学問も必要でしたから、
文系よりも理系という枠組みではなく、
基礎学問(哲学や理学)よりも実学(法学や工学)という優先順位でしたが、
ひととおり西洋科学の輸入が完了したところで、
新しい時代の富国強兵のために文系よりも理系という方針が打ち出されたようです。

しかし世界中を見渡してみてもこんなことをあからさまに打ち出しているのは、
我が日本くらいのものです。
欧米の財界では、例えば哲学の学位を持っている人がバリバリ活躍していて、
思考の訓練を積んだ人として一目置かれるぐらい、
文系学問のプレゼンスはひじょうに高いと聞きます。
日本では「学問=知識の習得」と考えるので、
実社会に出てすぐに役立つ知識を大学で身につけてきたかどうかが重視されますが、
現代のような高度産業化社会、高度情報化社会においては、
知識はどんどん更新されひと昔前に入手した知識は使い物にならなくなるので、
未だ答えの出されていない問いを考え抜いていく思考力こそが重要で、
そうした思考力は文系、理系に関係なく、
学問に携わることによって磨かれていくはずです。
はたして文系学問は必要ないのでしょうか?
ぜひ一緒に考え語り合ってみましょう!
「てつがくカフェ@ふくしま」は初参加の方でも気軽に、対等に、
安心して何でも話し合える場です。
皆さまのご来場をお待ち申し上げております。