てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

てつがくカフェ@ふくしま特別編2019 「『持続可能性の哲学』と『津波てんでんこ』の倫理」

2019年02月19日 16時49分33秒 | 開催予定
また、てつカフェ特別編の季節がやってまいりました。

特別編は2011年の10月より毎年1回開催してきていますが、

第1回からずっと特別編世話人を務め、

毎年、福島内外の皆さまとの対話のために来福してくださっていた牧野英二さんが、

この3月で本務校の法政大学を退職されます。

それを機に退職記念論集『哲学の変換と知の越境 伝統的思考法を問い直すための手引き

が出版されます。



牧野さんご自身が序論と第1章を書かれているほか、

特別編世話人である小野原、齋藤、相原、大森の4人も含めて総勢16名が寄稿しており、

レイシズムの問題から、AI、医療倫理、児童虐待の問題まで、

盛りだくさんな内容となっております。

専門書ではなく、一般の皆さまにも読んでもらえるような本として企画しましたので、

哲学カフェ愛好者の皆さまにはうってつけの書となっているのではないでしょうか。

というわけで、今回は牧野さんの退職を記念して、

牧野さんが書かれた第1章「『持続可能性の哲学』と『津波てんでんこ』の倫理」を題材に、

てつカフェ特別編を開催したいと思います。


てつがくカフェ@ふくしま特別編2019
【テーマ】「持続可能性の哲学」と「津波てんでんこ」の倫理
【日 時】2019年3月9日(土)
     15:00~18:00
【場 所】福島市市民活動サポートセンター 多目的ホール

      (チェンバおおまち3階)


参加費無料・飲み物代無料
事前申し込み不要(直接会場へお越し下さい)
問い合わせ先:onohara@educ.fukushima-u.ac.jp



牧野論文の副題は「暴力・悪・赦しを問い直す」となっています。

震災や津波の問題を契機に、自然災害における暴力や悪を哲学的に捉え直し、

そこから「津波てんでんこ」の教えや大川小学校の悲劇を再考することを通して、

人間の生き方の極限的選択について思索を深めていっています。

原発事故のことが直接論じられているわけではありませんが、

この8年間の福島の皆さんとの交流が、この論文の底流に流れているように感じました。

今回はこの論文を皆さまに読んできていただき、

牧野さんからも補足的な提題をしてもらった上で、

皆さまとともに、〈3.11〉後をいかに生きていったらいいか考えていきたいと思います。

『哲学の変換と知の越境』(法政大学出版局)を当日希望者にはお譲りしますし、

第1章のコピーも用意しますが、可能な方は下記からダウンロードして、

あらかじめお読みいただいた上でご参集ください。


牧野英二「『持続可能性の哲学』と『津波てんでんこ』の倫理」へ


「てつがくカフェ@ふくしま特別編」は誰でも気軽に対等に、

安心して何でも話し合える場です。

初めての方でもお気軽にご参加ください。

てつがくカフェ@ふくしま2019.2.16.「サン・チャイルドを取り戻すために」

2019年02月03日 17時05分58秒 | 開催予定
「サン・チャイルド」三たび!

そして、ヤノベケンジ氏ふたたび!



昨年の9月に一度話し合い、

11月には作者のヤノベケンジ氏をお迎えして再び話し合った「サン・チャイルド」問題ですが、

なんと、ヤノベケンジ氏に再来福していただき、三たび取り上げることになりました。


てつがくカフェ@ふくしま2019.2.16.
【テーマ】「サン・チャイルド」を取り戻すために
【日 時】2019年2月16日(土)
      16:00~18:00
【場 所】福島市市民活動サポートセンター
     A-1会議室
     チェンバおおまち3階 (福島市大町4-15)
【参加費】無料 (飲み物も無料)
【事前申し込み】不要 (直接会場にお越しください)
【問い合わせ先】onohara@educ.fukushima-u.ac.jp



というのも、前回の話し合いの最後に、

せっかく福島のために作られ、福島に寄贈された作品が、

このまま倉庫の中に放置・死蔵されたままでいいのだろうか、

もう一度イチから合意を作り直してどこかに再設置できないか、ということになり、

「てつがくカフェ@ふくしま」としては珍しくみんなの意見がまとまり、

一定の合意というか結論っぽいものを得ることができたのでした。

(と、私は理解しています。)

それを承けて、今回はもう少し具体的なことを話し合いたいと思います。

どうやったら「サン・チャイルド」を再設置できるのか、どこに設置したらいいのか、

そのためにはどんな組織を立ち上げる必要があるのか、等々。

「てつがくカフェ@ふくしま」としてはこんなに短期間に、

同じ問題を何度も取り上げたことはありませんし、

しかも積み上げ型で、前回の結論を承けてその先のことを話したり、

何でも自由にではなく、ある方向性のなかで具体的な方策のことを話し合ったこともありません。

はたしてこれは哲学カフェにふさわしいテーマややり方なのか世話人としても自信ありませんが、

せっかくの機会なので、ぜひチャレンジしてみたいと思います。

というわけで、どうやったら「サン・チャイルド」を福島に取り戻すことができるのか、

みんなで考え話し合ってみたいと思います。

ヤノベケンジ氏ご本人にもご参加いただきますので、

この問題に関心のある方はぜひお誘い合わせの上お集まりください。