てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

てつがくカフェ@ふくしま〈3.11〉特別編7のご案内

2017年02月14日 15時11分05秒 | 開催予定
てつがくカフェ@ふくしま 特別編7



東日本大震災・福島第一原発事故から丸6年が過ぎ、7年目を迎えようとしています。
6年といえば入学したての小学生が卒業して中学生になってしまうほどの年月です。
長いとも思えますし、あっという間の短い時間とも言えるでしょう。
国や自治体は〈3.11〉を過去の出来事とみなして、
この3月で自主避難者への支援を打ち切り、
帰還困難区域の避難指示も5年以内に解除しようと画策しています。
しかしながら現地では、溶融した核燃料がどんな状態にあるのか、
ロボットによる調査すらできずにいるのです。
はたして〈3.11〉は終わってしまったのでしょうか?

この問題を、福島に暮らす者/福島の外で生きる者の視点から考えていくために、
今回の 「てつがくカフェ@ふくしま特別編」 では、
福島出身の芸大生が撮ったドキュメンタリー映画『たゆたいながら』を鑑賞し、
これを手がかりに対話を進めていきたいと思います。
自らも高校時代に自主避難を余儀なくされた阿部周一監督は、
福島の内と外、避難区域の内と外、避難した者残った者、
そして家族の間に存在する「分断」を、
普通の市民の言葉を紡ぎながら鮮やかに描き出しています。
この映画を見ながら改めて〈3.11〉についてみんなで考えてみたいと思います。


【テーマ】  〈3.11〉は終わったのか?
   ―7年目の震災・原発事故の過去・現在・未来―
    (映画「たゆたいながら」を手がかりに)

【日 時】3月11日(土)
     15:00~18:00
      
【場 所】福島市市民活動サポートセンター 多目的ホール
     (チェンバおおまち3階)


参加費無料・飲み物代無料
事前申し込み不要(直接会場へお越し下さい)
問い合わせ先:fukushimacafe@mail.goo.ne.jp


15:00~16:15
【映画上映】『たゆたいながら』


16:25~18:00
【哲学カフェ】「〈3.11〉は終わったのか?」

ゲストスピーカー 阿部周一監督(福島県立橘高校卒、大阪芸術大学映像学科)

どなたでも参加は自由です。
震災・原発事故に対して思いのたけを語りあいましょう!
お茶を飲みながら聞いているだけでもけっこうです。
飲まずに聞いているだけでもけっこうです。
通りすがりに一言発して立ち去るのもけっこうです。
わかりきっているようで実はよくわからないことがたくさんあります。
ぜひみんなで額を寄せあい語りあってみましょう。
初めての方もお気軽にご参加ください。

てつがくカフェって何?てつがくカフェ@ふくしまって何?⇒こちら
てつがくカフェの進め方については⇒こちら

≪特別編世話人≫
相原博   (法政大学兼任講師)
大森一三  (法政大学兼任講師)
小野原雅夫 (福島大学教授)
齋藤元紀  (高千穂大学教授)
牧野英二  (法政大学教授)


第42回てつがくカフェ@ふくしま―「アイドルは永遠か?」

2017年02月01日 17時30分21秒 | 開催予定

【テーマ】 「アイドルは永遠か?」
【日 時】2017年2月18日(土)16:00~18:00
【場 所】イヴのもり
     (福島市栄町6-4 南條ビル2F・TEL 024-523-5055)
【参加費】 飲み物代300円
    ただし、カフェ終了後の懇親会に参加される場合は、懇親会費4,000円に含まれます。
     懇親会への参加の有無は、カフェ冒頭で確認させていただきます。


昨年大晦日、国民的アイドルグループSMAPが解散しました。
一度は解散を踏みとどまったものの、最後は期待されたメンバーそろっての紅白出演もなく、もの悲しい結末でした。
解散阻止の署名から新聞広告、CD購買運動を繰り広げてきたファンたちの失望は計り知れません。
真相はわかりませんが、もはや演じきれないほどメンバー内での信頼関係が壊れてしまったことは想像に難くないでしょう。
信頼関係が壊れた者同士が、笑って「なかよし」を演じることほど残酷なことはありません。
その意味で「SMAP解散」は、アイドルは自らの虚構性を演じきれなくなったときに破たんすることを示してくれました(もっとも、アイドルに限らずメンバー間の信頼関係が失われた活動は持続しないものですが、残念ながら活動が人間の営みである以上、どんなグループにもそれはいずれ訪れる可能性があります)。
では、これでアイドルとしてのSMAPはほんとうに終わったのでしょうか?
「ありえない」とわかっているつもりでも、いつの日か壊れた関係が修復されて「再結成する」ことを、どこかでまだ我々は欲望してはいないでしょうか?
そもそもアイドルは「偶像」を意味します。
実像がどうであれ、わたしたちは虚像/虚構によって何かを満たしたがっているふしがあります。
不都合な真実よりも嘘でも私たちを満たしてくれさえすればそれでいい(トランプ万歳!)!
こうした偶像性の亡霊が回帰することを望む限り、アイドルは永遠不滅なのです!!
(プロ野球チーム「巨人」の成績が不振になるたびに、在りし日の栄光のアイドル・長嶋茂雄の「わが巨人軍は永久に不滅です!」という言葉が想起されるように。)

さらに、国民的なアイドル性をもっているという点で言えば、この方もそのお一人でしょう。

こちらは「象徴」ですが、いまやご本人の健康や体調、老齢、私生活、私情、意志を無視してまで、その偶像性を演じることを戦後憲法の下で国民に強られてきたという事実があらわになっています。
つまり、彼は「象徴」という虚構の名の下に基本的人権を放棄させられてしまった例外存在なのであり、それを担保に「恒久平和」を求める憲法が成り立っていると言っても、あながち間違いではないのです。
それにしても、人ひとりの人権を放棄させるほどに欲望される偶像=アイドルとは、いったい何なのでしょう?
モーセの十戒には「偶像をつくってはならない」とありますが、この意味を考えるのも一つの手です。
「SMAP解散」から象徴天皇制まで幅広くみんなでアイドル問題を考えましょう!

お茶を飲みながら聞いているだけでもけっこうです。
飲まずに聞いているだけでもけっこうです。
通りすがりに一言発して立ち去るのもけっこうです。
わかりきっているようで実はよくわからないことがたくさんあります。
ぜひみんなで額を寄せあい語りあってみましょう。

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てつがくカフェの進め方については⇒こちら

世話人一同