実験民俗学という分野があるでしょうか。今年やっている、伝統野菜のバンドコキュウリの栽培は、まさにそんな実験です。種をもらって苗を育てたら、みんな芽をだしてくれ畑に植えたら全部定着し、すごい勢いでのびました。そして今年の暑さです。松本が全国でも一番あついくらいの今年の気候。野菜はぐんぐん伸びます。結果、このところは週に2回は畑に通っています。草を放置して置いたらひどいことになるというのは、身にしみてわかったので、畝間を早めに管理機でひっかきまわし、その脇は手で草むしりをしています。これは本当に大変で、原稿書きをしばらくそっちにおいてやっているような次第です。で問題のバンドコキュウリですが、むくむくと大きくなり今日は1回目の収穫をしました。普通のキュウリのように青いうちは固くて食えないというので、ほっておきました。そして今日見ると、黄色くなった太いウリが幾つゴロゴロしているのです。こんなものが食えるだろうか。正直収穫しながら、半信半疑でした。
最初の写真は収穫したバンドコキュウリ、次のは通常のキュウリ(夏すずみ)と一緒に並べたバンドコキュウリ。問題は食べないとわかりません。いっぱいありますが、自分で食べてみるまでは、隣近所におすそわけするのもためらってしまいます。通常のキュウリだったら、こんなに黄色になったやつはまずくて食べられません。で、ひやしておそるおそる切って食べてみました。
オー、何というみずみずしさ。ただのキュウリなど問題になりません。やわらかくて味がある。これが地物の味だぞー。皆さん、ごめんなさいな。通常の流通にはのっていませんので、乗鞍にきて食べてください。これがキュウリなのかと思います。10本以上栽培しましたので、私の知り合いには送ってあげましょう。たぶん読者に知り合いはいないと思いますが、もし知り合いの人がいたらお待ちください。送ります。確実にほしい人はメールで連絡ください。