民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

松くい虫

2016-06-17 11:22:28 | その他

しばらく書く意欲がわいてこなくて、ご無沙汰でした。2、3か月ほど前から体調が悪くて困っていました。というのは、夜間の頻尿でして、5回も6回も起きてトイレにいくのですが、排尿までに時間がかかる上に量も出ません。夜しっかり眠れないので、昼間に眠いという腹立たしいことでした。医者に行って検査をしたりして、薬をもらって飲み始めましたが、なかなか効果がみえません。それが、3週目に入った今週から、結構きいてきたみたいです。全く年寄りの男の病に悩まされていたのです。少し元気になりました。おまけに、中国勤務を終えた息子が帰国し、また家から通勤となりましたので、めんどくさいことも増えましたが、にぎやかにもなりました。

てなことで、今日は最近緑が濃くなってきた周囲の山々を眺めて気になることを書きます。それは、緑の中にうっすらと茶色がかった部分が、山のあちこちに見えることです。それは、松くい虫の被害で、枯れてしまった松なのです。松本市はそれほどでもないと今まで思っていましたが、被害が北から押し寄せてきています。高速道路で長野方面へ向かうとよくわかりますが、松本市の北の境界にある四賀地区の山は、ほとんど枯れてしまいました。ここから、南へと被害が及んできているのです。一時は枯れた松を伐採して、その木から松くい虫が飛散しないようにビニールでくるんだり、ヘリコプターで農薬の空中散布などもしましたが思うような効果があがらず、今は予算がなくて枯れるに任せています。一山全部枯れているのは、無残な光景です。このままでは、全ての松が枯れて何年かが経過しなければ、この地に松は育たないでしょう。今となっては誰も何も言わないのですが、これって仕方ないのでしょうか。どうしても守りたい松の木には、樹幹注入の薬を入れるくらいしか、方法はないようです。そして、枯れた木は放置され朽ちるのを待っているみたいです。無残な山の景観としかいいようがありません。日本中で同じことが起きているんでしょうか。