民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

編集者のイライラと喜び

2015-11-17 14:01:36 | その他

このところ雑誌の編集が続いて気疲れしています。まずは、締め切りまでになかなか原稿が集まらずにイライラします。原稿提出が遅れれば、校正期間が必然的にタイトなものになります。提出された原稿が、執筆要項に則っておらず、割り付けしながら直さなければいけないことにも疲れます。執筆者校正を送るのですが、早く、少なくとも期日までに返してもらえればいいのですが、返ってこないと、期日までに返してくれた執筆者に申し訳ないと、これは原稿提出の時もそうですが、落ち込みます。校正をすると、単純な見落としが必ずあり、なぜもっと早く気が付かなかったのかと落ち込みます。印刷されてからミスに気づけば最悪です。いったい自分は何をしていたのかと、自己嫌悪になります。職業としてやっているのではなく、あくまで会の役割としてやっているのだから、そんなに責任はないのだと思いますが、なかなかそうは思えません。全国学会では、下請けの編集者を雇ったりしていますが、地方学会ではとてもそんな余裕はありません。

それじゃ何のためにやっているのだとなりますが、いい原稿が集まって充実した1冊を編むことができた満足感は、自己満足かもしれませんが代えがたいものがあります。いい執筆者に巡り合ったとき、あるいは何点か問題を指摘して完成度の高い論文に仕上げてもらった時も、うれしいものです。かといって、直接的に何の見返りがあるわけでもありませんが、ささいな編集者の喜びです。