民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

先手必勝

2015-05-02 19:18:46 | 政治

この鬱陶しい時代状況はどうだろう。ニュースでは、やたらと安部の肉声が聞こえてくるし、政権批判をしたとコメンテーターが首になる。与党は次々にマスコミに牽制球を投げてくる。与党寄りの言説も持つ文化人の声が、気が付くとあちこちから聞こえ、政権批判の声がかき消されてしまっている。株高の影響など関係ない人たちが、あたかも自分のことのように喜ぶ声が報道される。日本中がアベノミクスを称賛しているかのように勘違いさせられる。この世論の誘導手法、そして外国に先に約束して認めなければこの国の信用問題かの状況を作ってからの国会審議。こうしたあざとい政権運営は、祖父を崇拝するお坊ちゃまにできるとは思えない。きっと陰で糸ひく黒幕がいるはずだ。向こう側のプランの方が数歩いやかなり先を歩んで布石を打ってあり、庶民が気が付いたときには後の祭りである。国民もなめられたものだ。それというのも、明確な反自民といった勢力がみつからないからと、半数近くが投票にいかないからだ。半数が反対していても意思表示しない限り賛成とみなされてしまう。このまま改憲へと雪崩込んでしまうのだろうか。政権の思惑の先の先を読んで立ち回らないと、我々では対抗できないところに追い込まれてしまうだろう。