またも長く更新を怠っておりました。4月からやむを得ず嘱託勤務にでることとなってしまい、慣れない仕事に四苦八苦しているのです。新しい職場は地元出身の歌人、窪田空穂の記念館ということで、作品研究や本人の伝記などを泥縄ではありますが、急遽読み込んでおるのです。それでも、よく考えてみると民俗学と和歌とはかなり近しい関係にありました。折口信夫はれっきとした歌人ですし、柳田は確か歌が縁で婿入りしたはずです。胡桃沢勘内は民俗学の前には歌を詠んでいます。歌詠みの感性と民俗学とは、近い所に位置していたようなのです。だからといって、私に歌が詠めるか、鑑賞できるかといえば、それはまた別の話ですが。それにしても、人生 明日の事はわからないものです。3月の中旬までは、4月から自分が勤めに出ているなどとは全く想像していなかったものです。
空穂さんついて勉強しつつ、空穂生家の管理をしています。空穂(本名通治)さんの生家は、この辺りでの上層の家の一般的な造りであった、「本棟造り」です。その本棟の家の雨戸の開け閉めを毎日し、庭をはいたり草をむしったりしています。自分がやるのにふさわしい仕事といえばいえます。庭の様子など、また写真で紹介します。