私のレコード・ライブラリーから

私のレコード/CDコレクション紹介

LPジャケットの魅力(6)

2009-09-16 09:56:50 | LPジャケット
 今日は2つのチャイコフスキーの「悲愴」のジャケットを選んでみた。写真左はフランスの名指揮者ジャン・マルティノンがウィーン・フィルと録音した唯一のレコード(日ロンドン/SLC1743/1958年録音)、右はヘルベルト・フォン・カラヤンがベルリン・フィルとドイツ・グラモフォンへの第1回目の録音盤(日グラモフォン/MG2005/1964年録音)である。
 どちらも日ごろから私がよく針を下ろすレコードであるがジャケットも大変気に入っている。マルティノン盤は1969年ゲオルグ・ショルティ/ウィーン・フィル来日記念に合わせてキング・レコードが再発売したものでジャケットも見開きに変わり「ウィーン・フィルハーモニー・フェスティバル」のシールが貼られているのが懐かしい。ジャケット・デザインにはイタリア・初期ルネッサンスの三大芸術家のひとりマザッチオ(Masaccio/1401~1428)が描いたフィレンツェのカルミネ聖堂ブランカッチ礼拝堂内の壁画「楽園追放のアダムとイヴ」のアップが使用されている。またカラヤン盤はジャケット写真が初版のモノクロからカラーに変わりレコード番号の頭の「S」がとれMGになったものである。カラヤンの写真は当時彼のレコーディングが通常行われていたベルリン、ダーレムのイエス・キリスト教会での撮影のものである。壮年のカラヤンの指揮する容姿にひかれる。
 両盤とも1960年代の「悲愴」を代表する名盤だが現在でもその輝きは失われていない。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿