カラヤンが遺したシベリウスの交響曲録音であえて1枚を選ぶとするならドイツ・グラモフォン録音(1965年)の「第4番」を挙げたい。この録音は以前に「カラヤン 60 CD・BOX」から紹介したこがあるが写真はドイツ盤オリジナルLPレコードである。(独グラモフォン/138 974 SLPM) 交響詩「トゥオネラの白鳥」とのカップリングだった。
カラヤンのシベリウスは抒情性と透明感のある美しい響きにひきつけられてしまうが特にこの「第4番」の演奏はダントツである。当時のDG録音プロデューサー=オットー・ゲルデス、エンジニア=ギュンター・ヘルマンス、ディレクター=オットー・エルンスト・ヴォーラートによるレコーディング・テクニックの素晴らしさもうなづける。やはり「CD」よりもオリジナル・LPレコードで再生した方がより味わいが増す。
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