
私の映像コレクションの中から今日はジュゼッペ・シノーポリ/フィルハーモニア管弦楽団1987年1月来日公演を紹介したい。これは当時NHKテレビで放送された映像をβビデオ・テープで録画したもので指揮者のシノーポリ亡き今となっては大変貴重なものだ。
映像は1987年1月16日、サントリホールで行われた演奏会、独唱者にソプラノ、ユリア・ヴァラディ、アルトにワルトラウト・マイヤーを迎えてのマーラー交響曲第2番ハ短調「復活」である。今改めてこのテープを再生してみて感じたことだがシノーポリのマーラー指揮者としての才気が充分に窺伊知ることができる見事なものだった。彼は1985年から90年にかけてこのオーケストラとマーラーの交響曲全集録音を完成している。こちらも評価の高い名演であることは言うまでもない。その彼が2001年4月、ベルリン・ドイツ・オペラでヴェルディの「アイーダ」を指揮中に倒れ54歳で帰らぬ人になったことは当時世界のクラシック音楽ファンに大きな衝撃を与えた。彼はフィルハーモニア管弦楽団の音楽監督と並行し92年よりドレスデン・シュターツカペレの首席指揮者も兼務しており2002年8月からはドレスデン、ザクセン州立歌劇場の音楽監督も合わせて務めることになっていた矢先の不慮の出来事だった。
彼はまた大学で精神医学を学び精神科医の別の顔を持ったユニークな指揮者だった。しかし彼の音楽に対する情熱はそれを上回る何かがあったのであろう。それはマーラーの演奏からもその劇的な表現力が聴く側の心に強く訴えかける才能を持った素晴らしい指揮者だった。(写真はマーラー交響曲第2番を指揮するシノーポリ/1987年1月16日公演映像から)
映像は1987年1月16日、サントリホールで行われた演奏会、独唱者にソプラノ、ユリア・ヴァラディ、アルトにワルトラウト・マイヤーを迎えてのマーラー交響曲第2番ハ短調「復活」である。今改めてこのテープを再生してみて感じたことだがシノーポリのマーラー指揮者としての才気が充分に窺伊知ることができる見事なものだった。彼は1985年から90年にかけてこのオーケストラとマーラーの交響曲全集録音を完成している。こちらも評価の高い名演であることは言うまでもない。その彼が2001年4月、ベルリン・ドイツ・オペラでヴェルディの「アイーダ」を指揮中に倒れ54歳で帰らぬ人になったことは当時世界のクラシック音楽ファンに大きな衝撃を与えた。彼はフィルハーモニア管弦楽団の音楽監督と並行し92年よりドレスデン・シュターツカペレの首席指揮者も兼務しており2002年8月からはドレスデン、ザクセン州立歌劇場の音楽監督も合わせて務めることになっていた矢先の不慮の出来事だった。
彼はまた大学で精神医学を学び精神科医の別の顔を持ったユニークな指揮者だった。しかし彼の音楽に対する情熱はそれを上回る何かがあったのであろう。それはマーラーの演奏からもその劇的な表現力が聴く側の心に強く訴えかける才能を持った素晴らしい指揮者だった。(写真はマーラー交響曲第2番を指揮するシノーポリ/1987年1月16日公演映像から)
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