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カラヤン&フィルハーモニア - ベートーヴェン/交響曲第5番(国内初出盤)

2012-03-27 11:46:47 | ヘルベルト・フォン・カラヤン

 今日は懐かしいカラヤン&フィルハーモニア管弦楽団の「ベートーヴェン交響曲第5番」と第二面の余白にシュヴァルツコップとの歌劇「フィデリオ」から「悪者よどこへ急ぐ」・「来たれ希望よ」の2曲が収録された国内初出LPを取り上げてみたい。(XL5117)

 カラヤンは1951年から55年にかけて「フィルハーモニア管弦楽団」と初のベートーヴェン交響曲全曲録音を行った。このうち「第8番」(1955年録音)はオリジナル・ステレオで収録された。この「第5番」は1954年11月のモノラル録音で後のベルリン・フィルとのステレオ盤のような流線型のカラヤン・スタイルでの演奏とはまた違うドイツ的な香りが漂う1枚である。

 またカラヤンのレコーディング記録を見ると前年1953年8にも同コンビによるこの「第5番」のセッションがあるようだがこの音源は用いられず未発表のままになっている。余白に収録されたシュヴァルツコップとの「アリア」の録音は1954年9月20日(ウォトフォード、タウン・ホール)の記録になっているが当日カラヤンはベルリンでのフルトヴェングラー&ベルリン・フィルの最後の演奏会に立ち会っていたという話もある。