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シフ、ヘルシャー、ツァハリアス - マズア&ゲヴァントハウスのベートーヴェン「トリプル・コンツェルト」

2012-03-19 19:12:06 | 協奏曲

 今日紹介したいLP、ベートーヴェンの「ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲」はクルト・マズアのライプツィヒ・ゲヴァントハウス時代の旧東独「エテルナ」レーベルの1枚である。(写真/ETERNA-729169)
 これはソリストにピアノ=クリスティアン・ツァハリアス、ヴァイオリン=ウルフ・ヘルシャー、チェロ=ハインリヒ・シフを迎え「ベルリンの壁崩壊前」1984年のデジタル録音であった。またLPも「ダイレクト・メタル・マスタリング」によるもので音質も大変良好である。ところでこの録音、当時日本ではそれほど話題にはならなかったと記憶しているがマズアの録音の中でもこの時代のものは特に良いのではないかと私自身は思っている。「ゲヴァントハウス」のオーケストラが結構しなやかな音で聴ける録音も珍しい。LP第二面にはヘルシャーによるベートーヴェンの二つの「ロマンス」-ト長調とヘ長調が収録されているがこちらも素晴らしい。
 尚、マズア&ゲヴァントハウスはその後東西ドイツ統一後の1992年にこの「トリプル・コンツェルト」を「ボザール・トリオ」と「フィリップス」に再録音している。