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イヴァン・ドレニコフのラフマニノフ「ピアノ協奏曲第4番」ほか

2012-03-18 12:37:03 | 協奏曲

 筆者は1980年頃一時ブルガリアの国営レーベル「バルカントン・レコード」に興味を持ち何枚か収集したことがあった。写真のイヴァン・ドレニコフのラフマニノフの「ピアノ協奏曲第4番ト短調作品40」ほか収録されたLPもその中の1枚である。当時、東欧の演奏家のほとんどはまだレコードを通じて知ることが多かった。今日紹介するブルガリアの名ピアニスト、イヴァン・ドレニコフ(Ivan Drenikov)もその一人である。
 このレコードに収録されたラフマニノフの「第4番」の協奏曲は有名な「第2番」、「第3番」に比べればコンサートで演奏される機会は少ないが聴き込めば聴き込むほどその魅力が伝わる作品だと思う。作品は彼が亡命する前にスケッチされていたが完成は亡命後の1926年だがその後も何度か改訂が重ねられその最終稿が出版されたのは1944年のことだった。このドレニコフの演奏もラフマニノフの技巧的で幻想的な旋律を実にうまくかもしだしている。指揮はフランスのジャン=ピエール・ヴァレーズ、管弦楽は「ブルガリア国立放送交響楽団」である。尚、レコード第2面には同じくラフマニノフの作品23の「10の前奏曲」から「第6番変ホ長調」、作品32の「13の前奏曲」から「第1番ハ長調」・第6番ヘ短調」・「第9番イ長調」・「第10番ロ短調」・「第12番嬰ト短調」の計6曲が収録されている。(写真/BALKANTON BCA11050/ステレオ)
 尚、現在ではこの「バルカントン」も民営化されている。