2012年、世界恐慌 ソブリン・リスクの先を読む (朝日新書) | |
相沢 幸悦,中沢 浩志 | |
朝日新聞出版 |
☆かつて、世界恐慌は、それでもどこかの国が吸収でき、
☆それぞれの国が、あたかも順番に恐慌を引き起こし、順番に
☆引き受けてきたかのよう。
☆しかし、リーマンショック以降は、世界同時的で、
☆どこかの国が吸収できる状況ではなくなった。
☆グローバリゼーションの貫徹とはそういうことなのか。
☆ともあれ、そこで、BRICsや新興国の出番?
☆このように、本書は、
☆恐慌の連鎖から関係性に視点をシフトしてくれる。
☆GDPの7割を国民の消費が占めているアメリカだからこそ、
☆世界経済の関係性を崩せない。
☆なにせ住宅を担保に借金をする生活を
☆崩すのは至難の技であろう。
☆そしてそのためには住宅は値上がりしなければならない。
☆そんな借金は、常にデフォルトのリスクがある。
☆どんな状況でも借金を救える金脈があるわけではない。
☆しかし、この幻想を操作するインサイダーがいる。
☆資本家もびっくり。気づいたら、借金を返せなかったり、
☆債権回収ができなかったりするのだ。
☆借金が返せず苦しむ人、再建を回収できずに奔走する人、
☆そのどちらでも、己は儲けてしまう。
☆企業が倒産すると儲かるなんて仕掛けをする人がいるとは。
☆しかし、まさに2012年それが仕掛けられているという。
☆またまたジャンクボンド。大量の社債の償還に仕組まれているようだ。
☆再び世界同時恐慌か?
☆そこから先は読者が考えねばならない・・・。
☆いずれにしても国家単位ではなく、個人単位で恐慌を操作するようになった。
☆経済思想の転換以外に手はないかも。
☆マクロとミクロ以外に、経済を動かす個人がいる。
☆GDPという量の世界に参入できる個人がいる。
☆GDPからHDIへというシフトは、たしかに起こるかもしれない。