教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

淑徳巣鴨中学高等学校校長中川武夫先生

2005-09-26 09:44:12 | 教師
淑徳巣鴨中学高等学校
校長中川武夫先生は、
毎日教育メールのコラムで執筆している。

生徒たちの目線で、
かつグローバルな視点で
お書きになっている。

今回(2005年9月26日)は、

南アフリカで開催された世界校長会議のテーマのお話し。
主テーマはUbuntsであったという。

「ウブンツ」とは聞きなれない言葉。
中川先生が調べていくと、

どうやら
「ウブンツとは、南アフリカの古い言葉で、
宗教哲学をベースにしているという。
分かち合う、
無私の奉仕、
1人の飢えは皆の苦しみ、
思いやり、
他者への尊敬と理解、
みんな生を共にする仲間、
などの意味があり、
大乗仏教の「共生=共に生きる」と同じ意味を持
つ言葉であることがわかってきた。」

ということだそうだ。

世界のあらゆるところで
紛争や戦争が絶えない今、

ウブンツという言葉をたよりに
「小異を捨てて大同につき、
皆の心を集めれば解決できる問題も多い
のではないか。」

と先生は指摘する。

そして、

ウブンツや共生と言った言葉は、
どこの国にも存在するのだから、
それらの言葉を生徒たちといっしょに調べるてみると
よいのではないかとピンと来たようだ。

意味は同じでも自分のフィーリングに合う言葉を
心に刻めば、生徒自身の中に生きる勇気や拠り所
ができるのではないかと。

そう思い立ったら、中川先生はすぐに行動する。

「さっそく、このことを来週の全校テレビ放送で
生徒に呼びかけようと思いつく。紙芝居のような
フィリップを作ったら楽しいだろうな、
どんなストーリーにしようか?
どんな図にしようか?‐‐などと
目まぐるしく頭の中をアイデアが駆け巡る。
こうしてはいられない!」

中川先生をご存知の方は、
先生の飛び回る様子を
思い浮かべることができるだろう。