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塩の道

2010年01月24日 13時15分18秒 | 読書
宮本常一「塩の道」     講談社学術文庫

 今更ながらの宮本常一。生活の連なりの中、民衆の思考が累積していく。越の国の人たちが秦に滅ぼされたのち、船で任那へ、そして任那から稲作とともに日本に渡ってきた、と。越、任那、日本を結ぶ遺物がジャポニカ米。なるほど。
 この稲作集団は、当然稲作の儀礼を持っていたので、祭祀集団でもあった。そこへ、また半島から騎馬民族が訪れる。この人たちは男性だけでやって来て、女性は現地調達したのではないか、と。それがのちのちの日本の婚姻形態を形作ってきたという主張は面白い。この本は1979~81年にわたって書かれた3編のエッセイなんだけれど、当時の中国の人口が7億とのこと。6億も増えたのか。

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