毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

ブラタモリ

2009年12月11日 10時16分42秒 | らくがき
 人に勧められ、先週から「ブラタモリ」を見始める。先週の舞台は地元、文京区、23区ちっちゃいものクラブの一員みたいな区。
 2005年から2006年に連載されたほぼ日で、タモリ+糸井重里+中沢新一の鼎談を読むと、タモリが中沢新一に触発されていく様子が手に取るようにわかる。たとえば第6回など。この前後もあるので、ぜひどうぞ。すごく面白い。
 そんなタモリのアースダイビング番組。民放ならあり得ないであろう編集期間。だって、これ収録真夏じゃん。一見歩いているだけなので低予算で作られていそうでありながら、編集期間から考えると、この尺では考えられない予算編成に違いない。
 また服装から見ても、本郷近辺を歩き回るだけなのに複数日の収録。さすがである。
 これで面白くないわけはないのだが、民放だと、「えーっ、すごい」を連発して騒々しい女子アナや「こっちに何があるのか、じゃ、行ってみたいと思います。あっ、あれっ! カメラさん、こっちこっち!」的小芝居満載で興ざめしちゃうこと多々あるのだが、この点もさすがである。
 タモリの興味津々で楽しくてたまらない雰囲気が伝わってくる(タモリは基本的に低温質なのでこの程度の反応で十分伝わるのだ)のに対して、パートナーの女性の「これ、いったい何が楽しいのかイマイチわかりません」的雰囲気がよい。バランスが取れている。みんなで騒がれちゃうと見ている方は引いてしまうのだ。「そんなに楽しいなら、お前らだけで待ち合わせでもしてやってろよ」と。
 冒頭、「そもそもぴんときません」との発言。ま、これも戸田恵子の説明を引き出す小芝居っちゃ小芝居なんだけれど、その辺の呼吸がすばらしい。「なんでもキワがいいんだよ」とタモリがエロスを語ると、彼女が笑いながら「キワモノ」発言。「脱いじゃうと、もうダメ?」
 「本郷もかねやすまでは江戸の内」という川柳を紹介したいのだけれど、「かねやす」が固有名詞なので遠慮している映像が面白い。かねやす前で「見送り坂・見返り坂」を紹介しつつ、タモリがちょっと体をずらすと店頭に飾られているその川柳がうかがえる。NHK的工夫映像。
 それにしても面白かった。昨日の「品川」は録画してあるので、あとでなめるようにゆっくり見よう。今まで見逃していた分がもったいない。
 この番組にはぜひ、赤羽を歩いてもらいたい。あそこは本当にむき出しの縄文地形。

 番組に何度か出てくる地形地図。グーグル・アースをお持ちの方は東京地形地図で見ることができます。おお、ほんとだ、神田川の流れが不自然だと地形図を眺めつつ感心してる、神田川河畔生まれのわたくしでありました。

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