毎日が観光

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黒澤

2005年10月25日 01時14分25秒 | 食べ物
 なんだか格好いい溜池山王駅。

 南北線を溜池山王で降り、小泉くんち(官邸だから「ち」じゃないか)を横目で眺めなら 訪れた場所はここ。

 山王パークタワー、ではなく、上の写真の左側に映っているお店。

  そう、「黒澤」である。

  映画監督・黒澤明の名を冠し、映画の感動を食で再現。
「世界の黒澤」が客人をもてなした料理の数々。

 webによるとそういうことらしく、他に同じようなコンセプトで鉄板焼き、うどん、蕎麦ダイニングの店を六本木や西麻布に展開している。
 この建物の内外装は黒澤明のスタッフによるもので、店内に飾られた黒澤映画の古びたポスターともどもなんだかレトロで不思議な雰囲気だ(首相官邸並びとはあまり思えない面構えである)。
 しかし蕎麦そのものは、なんと「翁」(現達磨)の高橋邦弘氏直伝らしいので期待十分である(あ、いや、達磨グループでも、Nにわ翁とか感心しなかったもんなあ。飛行機で日帰りしたのに)。
 店に入ると予約してあるか、ないか、尋ねられます。そう、予約で満員。
 店は蕎麦席と座敷席(コースのみ)と分かれていて、どちらも夜は予約して行った方が無難です。「蕎麦席で7時半くらいまででしたら…」とのことで通してもらえました(7時からコンサートだったし)。
 会員制クラブの鉄板料理のように客席にものを炙る場があって、注文すると目の前で炙って持ってきてくれます(海苔1枚300円以上するけど)。
 生ビール、それから鳥わさを頼みます。赤ん坊の握り拳ほどの鶏肉が運ばれてきました。
 でも、一口食べてみたら、わさびだけでもうまい。こんなに香りよく甘いわさびは久しぶり。わさびなのに甘い? 不思議かもしれないけれど、わさびは丁寧におろしたものをおろしたてで食べると甘いのだ。もちろんわさびのあの刺激や刺激臭はそのままで、そこに得も言われぬ甘みが加わるのである。
 さあ、蕎麦だ。1枚では足りないと思い、あらかじめ2枚注文。目の前の「用心棒」のポスターを眺め、桑畑三十郎だ、もうじき四十郎だがな、などと軽くつぶやいてみたりしながら食べます。
 おお、新蕎麦万歳。蕎麦の味がおいしい。うまい蕎麦はつゆなしで食べてもおいしい、と言うけれど、うまい蕎麦をうまいつゆで食べるのはまた格別。きりりとした辛つゆがたまりません。コシも喉ごしもどれも気持ちよい。2枚注文した蕎麦だって、2枚重ねて持ってきたりはしません。頃合いを見計らって、ゆでたてを持ってきてくれます。
 よし次は油田でも掘り当てて、座敷席、それも特別席で特別コースだ。さ、まずはシャベル買ってこようっと。

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