毎日が観光

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会津へ!

2009年01月22日 13時35分43秒 | 観光
 列車が北上するにつれ、空から色が失われてきた。雲が見えるから晴れているんだろう。それなのに空は鈍色に湿っている。
 なんとうるわしい北方の憂鬱だろう。キルケゴールの胸をふさぎ、スタンダールをイタリアに追いやった北方の憂鬱、ぼくはこれが大好きなのだ。
 北国をすぐに演歌と結びつけてしまうのは思想の貧困だ。 
 「会津士魂」を読んでいて無性に会津に行きたくなった。青春18きっぷが残り1回分あるのでそれを使って行こう。池袋から宇都宮、宇都宮から黒磯。黒磯から郡山。そして郡山から磐越西線で会津若松へ。片道6時間。往復で12時間、1日の半分を電車で過ごすことになる。磐越西線に乗るあたりから周囲は雪景色に変わる。美しい。東北には毎年出かけている。何か心ひかれるものがそこにある。
 ところで磐越西線は無人駅が多いんだけれど、たとえば初乗りを買って無人駅で降りちゃえばそこまで130円で行けちゃうんじゃないか? もっとも、じゃ、東長原で降りて何すんの? と言われたら困ってしまうのだけれど。いや、雪景色だけで十分じゃないか。ま、十分じゃない人が多いから無人駅でも平気なのだろう。ふと思ったんだけれど、将来の希望を書く欄なんかに「無人駅の駅長さん」と書くのはアリだろうか。
 そんなくだらないことを考えつつ、午後1時過ぎ無事会津若松到着。

 会津若松駅。白虎隊士像がお出迎え。白虎隊というのは若干名残してほとんど自刃しているイメージがあるかもしれないけれど、これは誤り。300名以上いる白虎隊の中でも士中二番隊のうち20名が自刃(1名は蘇生)した(もちろん他にも戦死者も出ている)。

 あらかじめネットで会津若松のレンタサイクルを調べていたのだが、利用期間は4月から11月まで。なんだよ、冬でも乗るぞ。とパソコンの前でブツブツ言ってた身の浅はかさ。



 町に出て納得。ここは走れません。
 寒いときには寒いところへ行く。こないだ日光で得た教訓。ま、じゃあ、暑いときには暑いとこへ行くかって言えば、暑いから行かないんだけどね。逆は真ならず。
コメント
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