毎日が観光

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今週聴いたCD

2009年01月09日 13時15分44秒 | 音楽
 月曜日に先週聴いたCDのレビューを載せてたんだけれど、今週から金曜日にします。それにしても寒い日が続いていいですね。ぼくは寒い日が大好き。布団に潜り込むときのあのヒヤっとした感じがたまりませぬ。眠るまで本を読むんですが、ベッドの端に寄って読んでます。そうすると真ん中は冷たいままで、またあのヒヤっを楽しむことができるから。ああ、早く寝たい。ヒヤっとしたい。


ストラヴィンスキー「兵士の物語」斎藤ネコ指揮
 10年前ほどの録音。
 「兵士の物語」って言やあ最初に聴いたマルケヴィッチ盤がものすごくよくて、他のを聴いてもいまいちピンとこなかった。語りにジャン・コクトー(おお)、悪魔役にピーター・ユスチノフ。彼はポワロ役で有名かもしれないけれど、ぼくは「トプカピ」って映画が好きで、あと「クオ・ヴァディス」の皇帝ネロもよかった。
 とにかくしゃれてて、上品に遊び心があって、今でも名盤中の名盤じゃないか、と思ってる。
 それはそれ。このCDも大変楽しい。兵士にヒカシューの巻上公一(ヒカシューそのものを知らないか)、語りが戸川純、そして悪魔がデーモン小暮(悪魔本人である)。随所で遊んでいるが、そのユーモアのセンスもいい。演奏はもともと第一次世界大戦後の疲弊した中で演奏するため楽譜そのものが風通しのよさそうなものだから、この方向性で十分OKにして楽し。
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リチャード・ストルツマン「ゴールドベルグ・ヴァリエーション」
 原典主義ってわけでもないんだけれど、どちらかというと作曲者が楽器を指定している場合、その楽器で聴く方が好き。その点こないだ聴いた寺神戸の無伴奏チェロ組曲は興味深かった。
 そんなわけであまり聴かないはずのバッハ企画ものCDなんだけれど、これが大いに楽しめた。いやあ、こんなに楽しいゴルトベルク変奏曲は想像もしていなかった。リチャード・ストルツマンって言うと、タッシのイメージがあって、しかもぼくにとってその一番強烈だったのが、メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」だったりするので、こんなに楽しそうに演奏するのか、と。ベースのエディ・ゴメス、うますぎ。四半世紀以上昔、ディジー・ガレスピーと競演しているのをTVで見たとき鳥肌が立ったのを思い出した。
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 モーツァルト「交響曲第40&41番」ミンコフスキ指揮ルーヴル宮音楽隊

 今更ながらではございますが、ようやくミンコフスキのモーツァルトを聴きました。CDを手に入れたのはずいぶん前だったんだけれど、なんかモーツァルト聴く気分が訪れないので。
 これよくやる。きっとこのCDはいいものに違いない、と買う。でも別に聴きたい気分じゃないから聴かない。そのうち忘れる。
 このCDも忘れてた。あ、あったんだ、これ。
 いいじゃないっすか。鬼気迫るモーツァルト。古楽器だからって典雅な響きを期待してはいけない。疾駆する、天翔るモーツァルト。40番の第2楽章だけはおとなしめで、この楽章のウリである優雅さを表現していたけれど、あとは違う。とくに41番などティンパニ大活躍。すごい迫力。40番と41番の間にある「イドメネオ」からの「バレエ」は箸休めにちょうどいい感じ。
 それにしてもこれ買ったのって、モーツァルト年のとき。え? 2006年? なったばかりとはいえ、現在2009年。3年越しの放置プレイ。どんな我慢強い人でもさすがに3年放置されればむくれてしまうだろうに、CDはえらい。ちゃんと音が出る。
コメント (4)
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