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野田隆「テツはこう乗る」

2008年10月08日 13時03分46秒 | 読書
野田隆「テツはこう乗る」      光文社新書


 日本で一番長いホームのある駅はどこ?
 日本で一番大きい番数のホームのある駅はどこ?

 わかります?
 実はこの2つ、同じ駅なんです。正解は最後に(おいおい)。
 自転車であちこち行くようになって、不思議なことに鉄道が好きになった。移動手段が行きが自転車、帰りが鉄道という形態を多く取るようになって、鉄道と接することが多くなったからだろう。
 去年の夏に鶴岡から新潟まで乗った羽越本線なんか旅情豊かでよかったなあ。
 などと少しテツ分が蓄積したかな、と感じた昨今、手にしたのがこの本「テツはこう乗る」。
 マニアというのはディープな世界である。自転車一台に100万円払う人もいれば、自宅をお城に改造してしまう人もいる。それと同様、テツも奥が深いのだ。ぼく程度の人間は普通の範疇で、とても鉄道マニアなんかじゃないことがよくわかる。
 ひと言でテツと言ってもいろんな人がいる。なかには鉄道に乗ることにあまり興味がない人さえいるんだそうだ。
 たとえば古い型の機関車の模型を作ることに一生懸命になっている模型テツ。そういう人にとって現実の山手線や羽越本線が興味の対象であるとは限らない。なるほどね。
 その分類によれば、ぼくは「乗りテツ旅情派」らしい。乗りテツにはほかに記録派があり、こちらはたとえば一つの路線を全線制覇(各停じゃなきゃだめだの、いや、全駅下車じゃなきゃだめだの、人によって基準はまちまちだが)するとか、一つの駅を2度通過することなく最長の片道旅行をするとか(これは現在、稚内から佐賀県の肥前山口までが最大らしい。その距離12000キロ弱。ちなみにパリから北京までがおよそ16000キロ)。
 そんなマニアックな世界がかいま見られる。野次馬根性で見てもおもしろいし、好きな人にはそれなりの情報もある。まあ、気軽に読める楽しい本でありました。

 あ、冒頭のクイズの解答をば。
 答えは「京都駅」。京都駅0番ホームは、30番ホームとくっついていて、全長約558m。
 そしてまた京都駅には34番ホームがあり、これが日本一大きい番数のホーム。
 ちなみに一番ホームが多いのは東京駅(28番)。
コメント (2)
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