兵庫県在住の女性が連れて行ってくれたのがヴィーナス・ブリッジ。いつの間にかいろんな人が手すりに鍵をかけて恋愛のおまじないをしてしまった場所。
「すっごくヤンキーくさい」ぼくの頭にはヤンキー・センサーがあって、ヤンキーっぽいものに遭遇すると髪の毛が逆立つのだ。「ここは邪悪な場所だ、早く帰りたいと心が叫んでる」
そう言えば、こんなに見晴らしはよくないが、江ノ島にもこれとまったく同じコンセプトのものがあった。あっちには鐘があって、そこにみんなが鍵をぶら下げていた。
「第一、きみさ、ここに旦那以外の男と来たことあるだろ?」
きゃー、きゃー言い始める他の女性たち。
あとの突っ込みは残りの女性に任せて、あたりをうろつく。鍵だけじゃ飽きたらず、いたるところに二人の名前などを書いた落書きが………。
恋愛に年齢は関係ないが、落書きをするかしないかには多少関係してもいいはずだと思う。