旧模範工場桐生撚糸合資会社事務所棟(絹撚記念館)

2009-11-05 07:29:24 | 北関東3県 (茨城・栃木・群馬)




 かつて桐生駅の南口に広がっていたという模範工場桐生撚糸合資会社の現存する唯一の遺構。 群馬県技手・小林政五郎の設計で明治36(1903)年竣工という説と、小林力雄の設計で大正6(1917)年完成という説がどちらも公的な資料に記載されており謎が残る建物です。 撚糸とは織物に加工する前の生糸に「ヨリ」をかける作業の事だそうで、明治政府の補助金をもらった全国6ヶ所の工場(桐生、足利、米沢、富山、福井、京都)は全て模範工場と名付けられました。 建物は木骨石造でセセッション風、2階の窓上を白色のタイルでぐるっと縁取り。 傍らには昭和8(1933)年築といわれる倉庫が付属しています。 現在は桐生市の文化財保護課の事務室として使用されており、各種資料や周辺地図などを入手できる場所として活用されています。  群馬県桐生市巴町2-1832-13  07年04月上旬他