昭和4(1929)年に町役場として建設され、平成2(1990)年に役場が移転した後は亀田郷土資料館として使用される。 その資料館も今年に入って新築移転、この建物は来年度に取り壊される事が決定しています。 新潟県新潟市江南区亀田新明町1-2-3 12年11月下旬
建物に入れるのは今月23日がリミット。 夏頃から訪問を計画していましたが、ようやく最近になって見に行く事が出来ました。
建物を囲う塀にもアールデコを感じます。
公開しているのは土日だけのようです。 もう何日もありませんね。
北東面。
階段室と思われる部分。 ささやかな装飾も見えます。
秋の終わりが近づく。
最後の大仕事、市民プロジェクトとして芸術イベントが開催されていました。
木製のカウンターが存在感を放つ。 脇の階段は使えません。
内部撮影は自由。 思い出としてドンドン撮って下さいと言って頂けました。
亀田は「芦沼」と呼ばれ「地図にない湖」とも称された土地。 先人たちが水や土と闘ってそれを乗り越えてきた歴史があり、今回の作品のテーマもその記憶再生となっているようです。
中央の階段を使って2階に上がります。
虚飾を廃した実用本位の力強い造形。
かつての議場。
モールディングも手が込んだものになっていました。
隣りの部屋に移ります。
記憶の海へと漕ぎ出していく。
水害を克服してきた歴史も甦る。
玄関ポーチ上に掲げられていたと思われる「亀田町役場」の標示板。
議場を写した古写真も飾られていました。
役場風景。
散りゆく間際の鮮光。
日帰りの強行軍でしたので帰る時間が近づいてきていました。
入れ替わり立ち代わりで見学者が訪れていました。
冬の気配が冷たく街を包み込む。